幻冬舎文庫 平成18年
「嫌われ松子の一生」の映画を終え、心底
疲れていたので、インドへ旅立った中谷女史。
初めてのインドだと言うが、疲れても仕方あ
るまい。最後には早く帰りたい、と心の叫びで
終わる。
中盤でその創意のなさすぎるシンプルな文章ゆえ
精神的に倦んできてしまった。しかし、おれは
美人の中谷さんをこの一冊、最後まで見届けるのだ、
と必死に読んだ。一番きついのは、パスポートと
かを盗まれて、そのことについて延々繰り返される
後始末の文章。書く方もタイヘンだろうが、読む方も
タイヘンである。文才かあ! 文才はあんまりない
かもね。文章を書くには頭が良すぎて、フツー過ぎる
のかもしれないねえ。
(読了日 2023年11・9(木)1:25)