村上春樹・訳
表題作の短編で、エッセイだと思われる。
1929年の大恐慌の前夜の狂騒が描か
れている。
だんだんフィッツジェラルドのその人の
文章のリズムと言うものが、僕の中に入
ってきて、咀嚼されてき始めたのに、こ
れで終わりかと思うと、淋しい限りで、
もっと短編を読んでみたいという欲求に
囚われる。どれもすごく良かったような気
が、しばらくすると、湧きがってきている。
どうしても、フィッツジェラルドが読みた
くて開いた文庫本。
この文庫本すごく汚いんであるが、愛着も
ある。僕の勘は狂っていなかったようである。
本書を読めて、ホントに良かった、という
感慨が湧いてくる。けど、このタイトル、
失われた街、の方が良くないか?
(2023年11・3(金)15:05)