村上春樹・訳 文藝春秋 1980年
単純に一読して理解できるタイプの文章では
ないので、いきつ、戻りつしつつ、読んでみた。
どういう話しか、説明しようと思うが、言いよ
どむ。ゴキブリ隔離器をつくる話しとも取れる。
とてもくさいものをブチ撒けるというだけなのだ
が、戦争滅衰器ともなるのか、そこいら辺は正直
よく分からなかったが、くさいものの話しであるこ
とは確かなようだ。
蛇がネズミを呑み込む話しがでてきたり、とても
込み入った話だが、筋自体はシンプルなようだ。
兎に角、正直、何回か読んでみたが、よく分からな
った。が、おもしろかった。分からぬのに、おもしろい
とは、これいかに、と思った方もおられようが、文章
が楽しめたということである。文体で生きられる人だね
この人は。