古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

長くて幸福な人生からとった、二つの短くて悲しい物語 グレイス・ペイリー

2023-12-15 05:10:57 | 小説の紹介
村上春樹・訳 「人生のちょっとした煩い」所収。

ひとつは、「中古品の子供たちを育てる人々」

と題された小品。赤み顔と青ざめ顔によって語られ

形作られてゆく物語だが、ひとことでどうとゆうこ

とはできないタイプのお話だった。すごく宗教的な

話しも出てくるし、しかし、そればかりでもない。

リチャードとトントがでてくる点で、二つの物語は

共通している。ふたつ目は「少年期の問題」と題さ

れた小品。正直、なにを言っているのかよくわから

なかった。結局、なにを言いたいのか良く分からん

かった。物語とは言うものの、物が語られていない

という点でいささか問題があるらしい。散文的で

とりとめがなかった、というべきか。

(読了日 2023年11・17(金)23:36)



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