村上春樹・訳 「人生のちょっとした煩い」所収
チャールズ・C・チャーリーというふ
ざけた名前をもったとしわもいかぬ娘
とおイタをして結婚させられるお話。
おそらく、S・フィッツジェラルドの
影響下にグレイスさんはいるのかな、
と感じる。
文学とは、なんだったのか、そもそも
何をもってして文学というのか、と考
えてしまう。文学とは人生である、と
いってしまえば簡潔でカッコもいいが、
おそらく、たぶん、それだけでは言い
表せない要素があるのではないか。
時間であり、メシであり、経済であり、
テクニックであり、ある意味において
の教訓でもあるだろう。いや、春樹氏
もよく言うように教訓くらいなら、教
訓を読めばいいのであって、石の上に
も三年、とかね。我々はそれらについて、
考え続ける義務があるようだ。
(読了日 2023年11・16(木)15:10
(鶴岡 卓哉)