新潮社 昭和6年
P65ほどの短編だが、字がちっこい故に
読み応えがあった。
いろんなところで読んだが、白潮公園はじめ、
ウォンツのトイレでも読んだが、トイレはか
なりうるさくて、ほとんど読めなかった。
たまき歯科の前でも読んだが、ここは暑かった。
たまき歯科のロビーが一番よかったが、すぐ名前を
呼ばれてしまった。
葛と国栖というのは有名らしい。旅行記とも
とれるし、いろいろくずについて、調べていくう
ちにお和佐さんがついに、津村夫人になるという
顛末でオチが付いている。兎に角、文体に秀でていて
読んでいるだけで夢中になれた。おもしろかった
が、なにがおもしろかったのか、熟柿の描写とか、
食べ物がおいしそうで、そんな感じでした。
いや、本書と同様よくわからない文章になってしまっ
たです、はい。
谷崎の傑作短編でした。
(読了日 2024年7・5(金)21:10)
(鶴岡 卓哉)