酒匂真理子・訳 「SF戦争10のスタイル」所収。
ほっぽり出した積りが気になって読みだしたら、
なかなか面白い。リアルとヴァーチャルが混然一体
となって、決闘というひとつの目的の為に、戦争を
起こす。決して死ぬことはないという決闘だが、
ラストは小惑星で石礫の投げ合いという、なんとも
原始的な闘いであった。戦争には「勝ち」と「敗け」
がある。それが宿命で、「決闘」にも勝敗があるという
点で共通しているようだ。惑星間の移動とか、SF的
ワクワクワードもあるし、なんともハラハラする物語
だった。
ベン・ボーヴァという人の物語は初めて読んだが、
また出会う機会はあるんだろうか?
(読了日 2024年8・1(木)1:17)
(鶴岡 卓哉)