古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

虚構の詩     鶴岡 卓哉

2022-10-07 05:35:12 | ポエム

唇の赤い端を指でなぞる夕暮れ



彼女の描いたストーリーを生きていた



抱き合っていた彼女は虚構の存在?



墜ちていった深い溝の中で、もがいているのか



光のない闇に埋もれた夜空の中で


ボクは影のような女を求めていたのか……?



知らぬ間に、ボクは存在を失い、ボク自身さえ



透明な目に見えない何者かによって、失ってしまった



心をもう取り戻せないのか?


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