古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

白い手  椎名誠

2019-11-20 23:28:14 | 小説の紹介
ボクはフツー小説とかで子どもが主人公


だったりするとNGで、読んでいられなく


なって、本を閉じちゃうんだけど、この


白い手は引き込まれてしまって、10歳く


らいの男の子の目線になって読めた。


大抵の男はこの少年の感覚を忘れてしまう


と思う。このボクもすっかり男子的気のも


ちようってのは忘れていた。このビミョー


な気持ちの揺らぎやちょっとした行動がこ



の白い手では的確に語られていく。こうい



うヤツおった、こういうときに足の骨おる


ヤツおったわ、という。


白い手というのは家の窓から伸びている病


気の女の子の手のこと。


淡い恋心を抱いちゃったりして、ウーン


……合掌。


           鶴岡 卓哉    

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