古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

厚物咲(あつものざき)    中山義秀

2016-01-09 09:58:14 | 小説の紹介
第七回  昭和十三年 上半期 芥川賞受賞





数十年の付き合いの片野と瀬谷。片野は金鉱堀を



一緒にして騙されて、身上を潰していた。瀬谷は




法律に明るく、書状書きなどをして、生計を立て



ていた。厚物咲とは菊の花のことで、片野は未亡人に




恋し、縊死するのだが、三年がかりで咲かせた花が




厚物咲だったという……。どっちかというと、斬新さ




はあまりなくて、直木賞っぽいかな、と言う気もしないで



もないけれど。



まあ、この時代のひとにしては、読みやすかったことは



確かです。

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