「驚愕の曠野」所収。
入りは大槻ケンヂの投身自殺した少女が生きて、喫茶店
でなにやらしたという話しを持ち出し、これはなんだろう、
と思っていると、近くの学校で、屋上から飛び降り自殺した
少年がいて、46分生きていたかもしれない、ということを
知る。
ここら辺は、ノンフィクション風の描き方をしている。それから、
その少年が投身自殺したときのことが詳細にわたって描かれるのだが
そこら辺で、ああ、これはフィクションなんだな、と分かる。
皮膚が飛び降りた衝撃で垂れ下がり、怪物のようになる、という
ので、なんかおもしろさ、が湧き上がってくる。
いじめ自殺の恐怖、というべきものが、その少年の怨念によって
如実に狂気になっていく様が、実に見事だった。
(読了日 2023年2・2(木)0:35)
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