古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

ブエノスアイレス午前零時       藤沢周

2018-03-21 09:26:33 | 小説の紹介
河出書房出版   98年。


新潟と福島の境にある「みのやホテル」で起こる宿泊客


とのできごとを描いている。


呆け老人が呟く、ブエノスアイレスで……というのがタイ


トルになっている。


呆け老人が上手に役割を果たしている。


なんてことのない話しだが、なにか、心に残る話しである。


ボワーッとしたなにかが確かに残った。


他に、屋上という97年に書かれたちょっと若書きのきらい


のある作品が載っている。



タイトル通り、スーパーらしきものの屋上の百円で乗れる


乗り物とかを直す係の派遣の男の姿を描いている。


ところどころにスゴく光るものがあって、さすがだな、と思わ


せる。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ポラード病      吉村萬壱 | トップ | 洋食セーヌ軒     神吉拓郎 »
最新の画像もっと見る

小説の紹介」カテゴリの最新記事