古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

いつか旅する人へ 勝谷誠彦

2024-11-16 03:59:32 | 本の紹介

講談社文庫 1998年

 

紀行家と云う肩書きをもった第一作だということだ。

 

なんでも、一発目は良いという通り、本書は何とも

 

良かった。

 

文章が技巧的でありつつ、素直な心情の風景を

 

活写していて、読んでいて心地よかった。

 

第一章では、ユーモア、冗談を交え、軽快な文章

 

で攻めて来るが、第二章以降は軽い感じは影を

 

ひそめ、シリアスに攻めて来る。手紙と云う形

 

であったり、旅を誰かと共に行ったりする。

 

ぼくは、やはり第一章が一番楽しく読めた。

 

このまま、行くのかと思ったが、がらっと作風

 

を変えて来たので、おや、と思った。

 

外国を旅すると、日本の素晴らしさが分かると言う。

 

ぼくもいつか日本を巡る旅をしてみたい。

 

(読了日 2024年10・25(金)15:00)

                (鶴岡 卓哉)


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