講談社文庫 1998年
紀行家と云う肩書きをもった第一作だということだ。
なんでも、一発目は良いという通り、本書は何とも
良かった。
文章が技巧的でありつつ、素直な心情の風景を
活写していて、読んでいて心地よかった。
第一章では、ユーモア、冗談を交え、軽快な文章
で攻めて来るが、第二章以降は軽い感じは影を
ひそめ、シリアスに攻めて来る。手紙と云う形
であったり、旅を誰かと共に行ったりする。
ぼくは、やはり第一章が一番楽しく読めた。
このまま、行くのかと思ったが、がらっと作風
を変えて来たので、おや、と思った。
外国を旅すると、日本の素晴らしさが分かると言う。
ぼくもいつか日本を巡る旅をしてみたい。
(読了日 2024年10・25(金)15:00)
(鶴岡 卓哉)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます