岩波新書 1994年
1994年の大ベストセラー、一周回って、忘れたり、知らない方も
いらっしゃるんではなかろうか。
名言の数々が、市井の人たちによって語られているのを集めている。
その言葉は、おもしろい、といっちゃ、失礼かもしれないが、実に
おもしろい。死はおもしろいのかもしれない。
ぼくも死ぬならおもしろく死にたい。涙に暮れるのはイヤだ、という
一方、小中高生の400余人の自殺者が言葉なき反抗となって、ぼく
らに教えているだろう。なんで、彼ら、彼女らは若くして死ななくては
ならなかったか。死というものが、分からなくなっているんじゃない
のかとも思う。死や、老い、は隠しておくという文化が、今になって、
じわじわと我々を苦しめてくるのではないか。一旦、死というものの
意味を考えてみるのもいいのではないか、そこから、生というものも、
見えてくるかもしれないから。……合掌。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます