集英社文庫 2005年
4Pの小品。丘の上から自分の家を双眼鏡で見る
と、自分の過去が見える。それは幸せな頃の両親の
姿。そして、自分。ある日、その灯りを見ると、見
慣れない女の人が見えて、そして、自分らしき人が見
え、三歳くらいの女の子も見える。ぼくはこのまま、
孤独のまま終わるわけじゃあないんだ、と悟る。
温かみのある終わり方が好感が持てる。二つ目の短編が
これなら、一篇目のブラックなオチも納得である。
(読了日 2022年1・3(火)21:10)
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