古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

プーと私    石井桃子

2022-10-15 09:34:51 | 本の紹介

河出文庫     2014年

 

石井女史の全エッセイから網羅してあるらしい。

 

石井女史とは、児童文学の翻訳者として、知られた

 

人だ、ということで、今の人は、ぼくも含め、あまり

 

知らないと思う。いや、知らなかったのはぼくだけか。

 

とにかく、図書館というものが、メジャーでない時代から

 

子供に本を読ませるためにはどうしたらよいのかについて

 

考え、働いてきた人だ。アメリカにも若いときに一年行って

 

いたが、九カ月ほどよその国に行っていたらしい。

 

ホームシックにはならなかった、と語る。

 

「プー」とは「クマのプーさん」の「プー」なのか、

 

「プー」という擬音からなにかを表わそうとしたのか。

 

きっと「プー」ということで、近しい存在感を表わしている

 

のだろう。仕事のすべてがクマのプーさんから始まっている

 

ことを思うと、そうだろうな、と納得する。

 

子供の守り神として、2008年に101歳で亡くなったら

 

しいが、末代まで語り継がれるだろう。

 

      (読了日 2022年9・25  23:23)

                     (鶴岡 卓哉) 

 

 

 


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