村上春樹・訳
この翻訳ではということだけれど、この
短編はそう何十回も読み直すほどのお作品
とは思えなかった。少なくとも、春樹氏を
魅了したほどにはぼくは魅力を感じなかった。
それに、このタイトル訳もよくない。Lo、
The Poor Peacockと原題で
いうんだけれど、春樹氏は哀しみの孔雀、と
訳しているけれど、ぼくだったら、見よ! こ
の貧しき孔雀を、にするね。この方が気が利
いていると思われる。たぶん、フィッツジェ
ラルド氏もこっちの方がいいと言うと思う。
なんだか、フィッツジェラルドを春樹氏より
うまく訳せるんじゃないか、という気がしてきた。
なんの自信なんだろうね、この人は、やれやれ。
(読了日 2023年10・29(日)16:40)