新潮文庫 昭和57年
手書きの文章というもので独特の井伏調
というものがあって、始め、馴染めず、
前半部分で、寝かせることにした。
しばらく(三週間)して、読むと、この
井伏調が気持ちよく感じられ、すいすい
と、しかし、じっくりと読ませる。
荻窪駅は昭和8年ころは乗降客がひとりか、
ふたりの秘境駅だった、というのだから、
え、井伏氏と言うのはそんな古い人なのか、
と思うと、太宰治氏の師匠でもあるんだから、
そうか、そうなるか、と納得。太宰氏に
関する記述もあるので、気になる方は、読ん
でみるといいかもしれません。ちなみに、この
荻窪風土記、どうでもいいけど、あのらく氏と
いうユーチューバーがおちくぼ風土記といって
ましたが、あれは、ツボでしたね。
(読了日 2023年10・28(土)21:53)
(鶴岡 卓哉)
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