息苦しくなるような臨場感ある洞窟のサバイバル
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* * * * * * * *
「アバター」のジェームズ・キャメロン監督が制作総指揮を務めたこの作品。
アバターのために開発した3Dフュージョンカメラを
厳しい環境下の撮影に耐えられるように改良し、撮影したとのこと。
何しろ舞台はひたすら洞窟の穴の中であり、水中です。
ふだん私たちが直接見ることのない世界へ、臨場感タップリに誘ってくれます。
南太平洋、パプアニューギニアの孤島。
洞窟探検に挑むダイバーたち。
リーダーは経験豊富で皆から慕われ尊敬されるフランク。
チームには彼の息子ジョシュもいるのですが、
ジョシュにとっては煙たい父親で、
厳しいばかりで心が通じず、尊敬も出来ないと思っています。
そんな時、島をサイクロンが襲う。
洞窟の中なので直接風雨にはさらされませんが、
雨がしみ込み、たちまちあたりは水没し、非常に危険な状況となってしまう。
彼らもすぐに脱出しようとしますが、時すでに遅し。
いつもの通路は鉄砲水が流れ込み、とても進むことができない。
やむなく彼らは新たなる脱出経路を探すため、
洞窟の更に深部へ進んでいきます。
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それにしても、なんて不思議な自然の造形でしょう。
地下に張り巡らされた迷路。
もともと水の力でできたのでしょうから、
雨が降ると水があふれ出すというのも、考えてみれば当然です。
しかも本来光はないのです。
気の遠くなるような悠久の時があるだけのその地下で、
ほんの少しずつ少しずつ水が道を造り出して行く。
正に、神が作ったサンクタム(聖域)。
前人未踏のそういう場所へ、冒険家たちが挑むのも解らなくはないですね。
・・・ただし、私は絶対に行きたくはありません。
・・・というか、行けません!!
この洞窟の入り口部分にまずびっくりなんですよ。
ジャングルの中に、ぽっかりとほとんど正円に開いた穴。
巨大な井戸のようでもありますが、その深さがまた尋常ではない。
その巨大な穴をおりて、やっと普通に洞窟の入り口があるのです。
このスケールに圧倒されます。
ともあれ、この洞窟を描くのに、3Dは効果絶大でした。
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物語は、ひたすら彼らが洞窟を行くだけなのですが、
信頼と裏切り、父と息子、生と死、
絶え間ない閉塞感と緊張感のなかで、濃密なドラマが繰り広げられます。
決してあきらめないこと。
必ず生きて帰るという執念。
こういうサバイバルを勝ち得るには、それがまず第一なんです。
でも、いつもこういうドラマを見て思うのは、
私なら絶対ムリということ。
一番はじめの方で「ああ、もうダメ・・・」と
あっけなく波に呑まれて死んでしまうような、それが多分、私。
それもまた一つの生き方(死に方?)とも思う。
2011年/アメリカ・オーストラリア/109分
監督:アリスター・グリアソン
制作総指揮:ジェームズ・キャメロン他
出演:リチャード・ロクスバーグ、リース・ウェイクフィールド、アリス・パーキンソン、ダン・ワイリー、ヨアン・グリフィズ
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「アバター」のジェームズ・キャメロン監督が制作総指揮を務めたこの作品。
アバターのために開発した3Dフュージョンカメラを
厳しい環境下の撮影に耐えられるように改良し、撮影したとのこと。
何しろ舞台はひたすら洞窟の穴の中であり、水中です。
ふだん私たちが直接見ることのない世界へ、臨場感タップリに誘ってくれます。
南太平洋、パプアニューギニアの孤島。
洞窟探検に挑むダイバーたち。
リーダーは経験豊富で皆から慕われ尊敬されるフランク。
チームには彼の息子ジョシュもいるのですが、
ジョシュにとっては煙たい父親で、
厳しいばかりで心が通じず、尊敬も出来ないと思っています。
そんな時、島をサイクロンが襲う。
洞窟の中なので直接風雨にはさらされませんが、
雨がしみ込み、たちまちあたりは水没し、非常に危険な状況となってしまう。
彼らもすぐに脱出しようとしますが、時すでに遅し。
いつもの通路は鉄砲水が流れ込み、とても進むことができない。
やむなく彼らは新たなる脱出経路を探すため、
洞窟の更に深部へ進んでいきます。
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それにしても、なんて不思議な自然の造形でしょう。
地下に張り巡らされた迷路。
もともと水の力でできたのでしょうから、
雨が降ると水があふれ出すというのも、考えてみれば当然です。
しかも本来光はないのです。
気の遠くなるような悠久の時があるだけのその地下で、
ほんの少しずつ少しずつ水が道を造り出して行く。
正に、神が作ったサンクタム(聖域)。
前人未踏のそういう場所へ、冒険家たちが挑むのも解らなくはないですね。
・・・ただし、私は絶対に行きたくはありません。
・・・というか、行けません!!
この洞窟の入り口部分にまずびっくりなんですよ。
ジャングルの中に、ぽっかりとほとんど正円に開いた穴。
巨大な井戸のようでもありますが、その深さがまた尋常ではない。
その巨大な穴をおりて、やっと普通に洞窟の入り口があるのです。
このスケールに圧倒されます。
ともあれ、この洞窟を描くのに、3Dは効果絶大でした。
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物語は、ひたすら彼らが洞窟を行くだけなのですが、
信頼と裏切り、父と息子、生と死、
絶え間ない閉塞感と緊張感のなかで、濃密なドラマが繰り広げられます。
決してあきらめないこと。
必ず生きて帰るという執念。
こういうサバイバルを勝ち得るには、それがまず第一なんです。
でも、いつもこういうドラマを見て思うのは、
私なら絶対ムリということ。
一番はじめの方で「ああ、もうダメ・・・」と
あっけなく波に呑まれて死んでしまうような、それが多分、私。
それもまた一つの生き方(死に方?)とも思う。
2011年/アメリカ・オーストラリア/109分
監督:アリスター・グリアソン
制作総指揮:ジェームズ・キャメロン他
出演:リチャード・ロクスバーグ、リース・ウェイクフィールド、アリス・パーキンソン、ダン・ワイリー、ヨアン・グリフィズ