新宿の群像劇
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新宿ゴールデン街にある小さなバー「カールモル」を切り盛りする、
バーテンのマリコ(伊藤沙莉)。
彼女には探偵というもう一つの顔があります。
ある時、FBIが現れ「歌舞伎町に紛れた宇宙人を探してほしい」という依頼をします。
引き受けて宇宙人の行方を追うことにしたマリコ。
・・・というのが本作の大きな一つのストーリーではありますが、
本作、6つのエピソードを二人の監督が3エピソードずつ演出して一本の映画にしています。
つまり、このバーを訪れる様々な人々の群像劇にもなっているのです。
代々忍者を継承しているというMASAYA。
マリコのカレシでもありますが、忍者道場も人が集まらず経営難。
引退した元ヤクザ。
殺し屋として育てられた姉妹。
ホストに貢ぐ女。
宇宙人を連れて逃げ隠れする男。
そして当のマリコ自身にも何やら暗い過去がありそうで・・・。
宇宙人登場で、ラストはファンタジーっぽくまとめたところで、まあ楽しめました。
探偵ストーリーというところで、もう少しミステリらしい展開があればよかったかな、と。
「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」
2023年/日本/116分
監督:内田英治、片山慎三
脚本:山田能龍、内田英治、片山慎三
出演:伊藤沙莉、北村有紀哉、宇野祥平、久保史織里、竹野内豊
群像度★★★☆☆
探偵としての活躍度★★★☆☆
満足度★★★☆☆