映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

シャレード

2009年03月13日 | オードリー・ヘップバーン
シャレード [DVD]

ファーストトレーディング

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信じられるのは誰・・・?

                  * * * * * * *

スキーのバカンスからレジーナ(オードリー・ヘップバーン)が
パリの自宅に戻ってみると、家は家具もなく、すっかりもぬけの殻。
おまけに夫が殺害され、発見されたと警察からの知らせが・・・。

夫の葬儀に現れた怪しげな三人の男。
実は夫は戦時中この男たちと共謀し、25万ドルを隠匿。
戦後山分けをすることになっていたのですが、
この夫が裏切ったために殺されたらしいのです。
しかし、その25万ドルの行方は分からないまま。
そこで男たちは、
レギーナが25万ドルを持っているとにらんで襲いかかろうとする。
レギーナは、スキー場で知り合ったジョシュア(ケーリー・グラント)の助けを借りるのですが・・・。

「シャレード」は映画音楽でも有名な、サスペンス×コメディ×ロマンスの名作。
好ましいと思えたジョシュアというのは実は偽名で、
彼はレギーナをだましていたということが分かってくるんですね。
一体誰が真実を言っているのか、
信じられるのは誰なのか。
そういうところが山場となっています。

そして、25万ドルは一体どこへ消えたのか・・・。

これにはちゃんとヒントもあったんですが、気づきませんねー。
なかなかおいしいミステリです。
そして最後の最後にある、またとんでもないサプライズ。
作り方によっては、もっとハラハラと怖い話にもなったと思いますが、
ここではコメディータッチで、軽妙さを楽しむ作品となっています。

ここに出てくるオードリーは、ちょっと天然っぽいところがあってかわいい。
亡くなった夫とは離婚を考えていた矢先だったのですが、
警官に、夫の何を聞かれても”I don’t know”
こんなに何も知らないで、一体どうやって知り合って結婚したのだか、
全くの謎ですが、
何しろ夫は出てくるなり死体ですから・・・。
夫は、逃亡のための隠れ蓑として、
オトリの彼女と電撃結婚をしたのでしょう・・・(多分)。

この映画の彼女のファッションが飛び切りステキです。
鮮やかな色のコートも、なんて彼女に似合っているんでしょう。
この映画の舞台はパリですから、多分ファッションにもかなり気を使って撮影されたものと思います。

1963年/アメリカ
監督:スタンリー・ドーネン
出演:オードリー・ヘップバーン、ケーリー・グラント、ウォルター・マッソー、ジェームズ・コバーン



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