映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ローマの休日

2009年03月06日 | オードリー・ヘップバーン
ローマの休日 製作50周年記念 デジタル・ニューマスター版 [DVD]

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

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永遠の妖精

            * * * * * * * *

おそらく誰もが知っている、オードリー・ヘップバーンの名作。

ぼちぼちと、ヘップバーンを追ってみようかと思います。

彼女の生は1929年~1993年。
アンネフランクと同年の生まれだそうですよ。
その第二次世界大戦時は彼女もオランダに住んでいた。
そして終戦後、イギリスへ。


この作品は、彼女のアメリカ映画初出演。
オーディションでこのアン王女役を手に入れたそうです。
まさに、可憐な彼女にぴったりのこの役。
ストーリーはいまさら言うまでもありませんが、
ヨーロッパ親善旅行中の小国の女王アンが、
その窮屈な毎日にうんざりしてローマの大使館を抜け出す。
そのたった一日の彼女の自由気ままな休日を描いたもの。
アメリカの新聞記者ジョーは、トクダネ目当てに、
彼女を女王と気づかないフリをして連れ回します。
長い髪をばっさりと切るシーンが、
私にはずいぶん印象深く残っていたのですが、
確かに、ショートカットの彼女がまた、一段とかわいい!

スペイン広場でアイスをほおばり、
真実の口ではドッキリ。
夜の船上パーティーのロマンチックと乱闘騒ぎ。
どこをとっても楽しいシーンばかりです。

これは1953年作品なんですよ。
一応お断りしておきますが、まだ私は生まれてません!!
したがって私が物心ついてみた時点ですでに、
「往年の名作」であったわけですが・・・。
しかし、モノクロではあるものの、さほど古めかしい感じもせず、
十分以上に楽しめてしまう。
映画ってすごいですねえ・・・。

このローマの休日を現代版に焼きなおしたのが
「チェイシング・リバティ」という
2004年作品。
これは米大統領の娘アナの冒険のストーリーでした。
さがせばもっと似たようなストーリーはありそうです。
お姫様のちょっとした冒険とロマンス。
アンは王女でありながら、庶民と同じく、退屈な公務なんて大嫌いでお転婆。
ただでさえ、女の子はお姫様が好きですが、
これが等身大なんで乙女心を掻き立てるわけです。

グレゴリー・ペックの新聞記者もすてきですよ。
眠りこけているアンをやむなく自室に連れてきてしまったけれど、
ベッドは一つしかない。
そこへ倒れこんで寝てしまったアンを、
長いすの方へどけて、ベッドは自分でつかって一夜を明かす。
しかしそのあと、彼は彼女が王女だということを知るんですね。
まだ寝ているアンをいそいでベッドの方へ移しておく。
目覚めたアンは
「どうもありがとう。長いすでは寝づらかったでしょう・・・。」
これぞ欧米のユーモアセンスですねー。

1953年/アメリカ/118分
監督:ウィリアム・ワイラー
出演:オードリー・ヘップバーン、グレゴリー・ペック、エディ・アルバート、ハートリー・パワー


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2 コメント

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Unknown (yujin)
2024-03-10 00:31:00
懐かしくてうれしくなりました。私は1953年生まれですので、私も最初に観たのはテレビです。地元の映画館で三本立ての1つとしてみたこともあります。結構長くブログをやっているのですが、コメントを投稿するのは初めてです。ありがとうございました。
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Unknown (たんぽぽ)
2024-03-10 11:30:23
yujinさま
コメントありがとうございます。
こんな地味なブログに、初投稿だなんて、逆に申し訳ない感じです。
この記事を上げたのもずいぶん前なのですが、我ながら、「ローマの休日」の魅力は一応伝えられているかな?と。むしろ最近の自分の記事がつまらない・・・。
頑張ります。
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