映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

オン・ザ・ロック

2020年10月19日 | 映画(あ行)

父と娘の微妙な問題

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ニューヨークで暮らすローラ(ラシダ・ジョーンズ)は、
夫と2人の子どもと、順風満帆な生活を送っています。
しかし最近、夫ディーン(マーロン・ウェイアンズ)が残業を繰り返し、
出張も多く、不在がちになっています。
どうも新しい女性の同僚と行動を共にすることが多いようなのです。
つい、夫の浮気を疑ってしまうローラ。

そこで、プレイボーイで男女の問題に精通している父・フェリックス(ビル・マーレイ)に相談を持ちかけます。
父は、この事態をきちんと調査した方がいいと言い、父娘2人でディーンを尾行することに・・・。

 

本作は夫婦の問題と言うよりも、父と娘の物語と言っていいと思います。
ローラは浮気でいつも母を苦しめていた父を、好きにはなれないでいたのです。
だからいつも距離を取っていて、これまであまり親しく話したことがなかった。
それをさみしく思っていた父は、相談を持ちかけられた事で気をよくして、
そしてまたつい自分の行動を規範にするものだから、
娘婿の行動は絶対に浮気に違いないと断言する。

そこで行動を共にする父娘は、やはり反発を繰り返すわけですが、
どうなのでしょう、ローラは父を許す、というよりも、
そういう人なのだとありのままを受け止める覚悟ができていったように思います。

とにかく、ちょっと気にかかる女性がいれば声をかけずにいられないという男性心理。
それはローラにも、もちろん私にも理解しがたいものではあるのですが、
それが故に、真に愛する人の信頼を失ったり孤独に陥ったりするリスクを持っているということも、
わかってくるのですね。

・・・が、それにしても男性の身勝手さを擁護している作品と言えなくもないか・・・。

でも、白人ローラの夫を黒人としているところで、挽回しているような・・・? 
2人の子どもたちのくるくるふわふわヘアがカワイイ♡

 

劇場はやはりコロナ以前の入りには戻っていないようで・・・
大丈夫か、サツゲキ・・・??

 

<サツゲキにて>

オン・ザ・ロック

2020年/アメリカ/97分

監督:ソフィア・コッポラ

出演:ビル・マーレイ、ラシダ・ジョーンズ、マーロン・ウェイアンズ

 

家族の問題度★★★☆☆

満足度★★★☆☆



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