教え子に正しく科学を教えてやれなかったことに対する罰だ
* * * * * * * * *
『虚像の道化師 ガリレオ7』を書き終えた時点で、今後ガリレオの短編を書くことはもうない、
ラストを飾るにふさわしい出来映えだ、と思っていた著者が、
「小説の神様というやつは、私が想像していた以上に気まぐれのようです。
そのことをたっぷりと思い知らされた結果が、『禁断の魔術』ということになります」
と語る最新刊。
「透視す」「曲球る」「念波る」「猛射つ」の4編収録。
ガリレオ短編の最高峰登場。
* * * * * * * * *
ガリレオシリーズはもうおなじみ、
最新の科学技術を取り入れたミステリですが、それがもう8巻目。
私などには説明を聞いても理解できない内容ばかりではありますが、
常にこうしたネタを取り入れる著者の研究心と言うか探究心に、
感服させられてしまいます。
透視能力?テレパシー? ほとんどオカルトに近い「透視す(みとおす)」や「念波る(おくる)」。
科学で解決できることもできないことも織り交ぜて、快調に著者の筆は進みます。
圧巻はやはり最期の「猛射つ(うつ)」。
湯川のところに彼の出身高校の後輩が訪ねてきます。
以前、物理部がこのままでは廃部になりそうなのだけれど、部員を集める方法はなにかないだろうか
と相談を持ちかけた彼。
そこで、湯川は彼にある実験を示唆し指導もしたのですが、
その少年が、今度この大学に合格したと、嬉しそうに報告に来たのでした。
ところがその後、その少年は大学をやめ、工場で働き始めます。
彼の姉が亡くなったためというのですが・・・。
更に彼は、ある殺人事件の容疑者になってしまうのですが、
湯川にはそれが信じられません。
ある政治家と、フリージャーナリスト、少年の姉。
そして少年。
彼らをつなぐものとは・・・。
今作では危うく湯川が殺人者になるところでした。
「自業自得だ。教え子に正しく科学を教えてやれなかったことに対する罰だ」
と、つぶやく湯川。
なんとも心憎いですね・・・。
それにしても、科学技術とは人類にとっての福音ではありますが、
使い方によっては恐ろしい凶器・武器にもなる。
それを使うのが神ではなく、過ちの多い人間だからこそ、慎重にならなければ・・・。
でもまあ、お陰でこのような興味深いミステリが仕上がるというわけでもあります。
「禁断の魔術 ガリレオ8」東野圭吾 文藝春秋
満足度★★★★☆
禁断の魔術 ガリレオ8 | |
東野 圭吾 | |
文藝春秋 |
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『虚像の道化師 ガリレオ7』を書き終えた時点で、今後ガリレオの短編を書くことはもうない、
ラストを飾るにふさわしい出来映えだ、と思っていた著者が、
「小説の神様というやつは、私が想像していた以上に気まぐれのようです。
そのことをたっぷりと思い知らされた結果が、『禁断の魔術』ということになります」
と語る最新刊。
「透視す」「曲球る」「念波る」「猛射つ」の4編収録。
ガリレオ短編の最高峰登場。
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ガリレオシリーズはもうおなじみ、
最新の科学技術を取り入れたミステリですが、それがもう8巻目。
私などには説明を聞いても理解できない内容ばかりではありますが、
常にこうしたネタを取り入れる著者の研究心と言うか探究心に、
感服させられてしまいます。
透視能力?テレパシー? ほとんどオカルトに近い「透視す(みとおす)」や「念波る(おくる)」。
科学で解決できることもできないことも織り交ぜて、快調に著者の筆は進みます。
圧巻はやはり最期の「猛射つ(うつ)」。
湯川のところに彼の出身高校の後輩が訪ねてきます。
以前、物理部がこのままでは廃部になりそうなのだけれど、部員を集める方法はなにかないだろうか
と相談を持ちかけた彼。
そこで、湯川は彼にある実験を示唆し指導もしたのですが、
その少年が、今度この大学に合格したと、嬉しそうに報告に来たのでした。
ところがその後、その少年は大学をやめ、工場で働き始めます。
彼の姉が亡くなったためというのですが・・・。
更に彼は、ある殺人事件の容疑者になってしまうのですが、
湯川にはそれが信じられません。
ある政治家と、フリージャーナリスト、少年の姉。
そして少年。
彼らをつなぐものとは・・・。
今作では危うく湯川が殺人者になるところでした。
「自業自得だ。教え子に正しく科学を教えてやれなかったことに対する罰だ」
と、つぶやく湯川。
なんとも心憎いですね・・・。
それにしても、科学技術とは人類にとっての福音ではありますが、
使い方によっては恐ろしい凶器・武器にもなる。
それを使うのが神ではなく、過ちの多い人間だからこそ、慎重にならなければ・・・。
でもまあ、お陰でこのような興味深いミステリが仕上がるというわけでもあります。
「禁断の魔術 ガリレオ8」東野圭吾 文藝春秋
満足度★★★★☆
脳細胞に 他人の言葉が 勝ってに 入ってくる。それを テレパシーと 認めれるか?他人に信じてもらえるかなぁ。
テレパシーというものが この世に 存在するように思える。こんなことを 書き込めば 狂人 扱いされるかなぁ。
テレパシーを 悪用する人は 悪魔
BATIとか あるかなぁ。
宗教研究会(名前検討中
超能力研究会(名前検討中
小説同好会(名前検討中