ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

朗読は、やっぱり、勘弁だ!

2007-10-19 22:47:17 | アート・文化

 フレンドリープラザの催しをくさすのは、とってもつらいけど、やっぱり、言ってしまおう。阿刀田高、阿刀田慶子、中村敦夫、講演会と朗読の夕べ、正直、辛かった。

 まっ、前から朗読ってのが、あんまり好きでないってこともあるんだろうけど、えっ!どうして?何故そう読むの?ちょっと、雰囲気違うんだけど!って心の中で突っ込み入れながらの2時間半だった。

 阿刀田慶子さん、中村敦夫さん、下手だ、なんて言いませんよ、滅相もない。それはそれでいい雰囲気作ってたと思う。でもね、読んだ作品が、藤沢周平と山本周五郎でしょ、僕にはお馴染みの世界なんだよね。て、ことは、僕なりの読み方があるってことなんだ。いや、僕がお二人以上に上手く読めるなんて、毛頭思ってない。でも、、頭の中でなら、僕は僕なりに響くものがあるんだ。

 特に、セリフの場面は、辛い。阿刀田慶子さんがいかに熱演しても、聞く側が目つぶって、声にだけ没頭しようとしても、やっぱり、お歳は隠しようがない。24歳の女には聞こえないんだ。

 それと、僕も演出してる身だから、本を読めば、間の取り方とか、読み方のニュアンスとか、セリフの言い回しとか、浮かんでくる。で、それはやっぱり、自分の心に浮かび上がった作品世界の方が心地よいんだ。だから、実際に耳に届く朗読の声には、違和感があるってことなんだ。

 朗読ってものが、僕の心を打つとしたら、それは、知らない世界の話しか、よっぽど素晴らしい声の持ち主か、たぐいまれな語り手か、いずれかなんだろうと思う。う~ん!やっぱり朗読って奴は、勘弁願おうか。

 あっ、でも、一緒に連れてった置農演劇部の生徒たちは、結構感激してたから、この公演はそれはそれ、意味のある試みだったんだって思う。もっとも、高校生が、山本周五郎の郭話しをどれだけ理解したかは疑問だけど。

コメント (3)
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