ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

まずは、初日、終了!

2007-11-01 21:54:31 | 演劇

 山形県高等学校演劇合同発表会の初日、まずは、無事に終了した。いや、実際はいろいろあったけどね、まあ、大きなトラブルもなく、順調に5校のリハーサルが終了した。

 僕の担当は、照明。要するにスタッフの生徒に間違いなくカラーを入れさせる仕事だ。それこそ、凸とフレネルの違いもわからない部員達だからね、いやー、気を使ったよ。誤って違う色入れたりしたら一大事だから。それと、仕込みの時間が限られてるでしょ、のろのろしてたら、上演校に迷惑かかるしね。置農も米中央も、それ専門のエリート部隊を編成して、特別訓練までして、今日に臨んだんだ。まっ、その甲斐あって、今日はまずまず合格点だった。

 それにしても、高校演劇って酷だよね。わずか15分で立て込みから照明の当たり合わせまでしろって言うんだから。さらに、ばらし・搬出なんて、5分だよ!5分!!一日に1時間の芝居5本も上演しなきゃなんないから、仕方ないって言えば仕方ないんだけど。それにしても5分!まったくもう!だから、どこの学校もシンプルな舞台装置になるってわけだよ。

 でも、僕はそいつが気にくわないんだ。殺風景なすけすけの舞台装置で、高校生がどこまで空間支配しきれるっていうの。よっぽど力ある役者じゃなきゃ、背景なしにイメージを喚起したりできっこないよ、って思う。だけど、なんせ、仕込み15分!ばらし5分だからね。極力手のかかる装置は敬遠して、・・・・ってことになるんだよな。

 じゃあ、置農の装置はどうかって?見て下さいよ、ぜひぜひ!平台21枚を箱足で尺高にあげて、薄縁敷いてその上に、自動開閉装置付き(?)の障子2間分に壁パネル5枚、柱3本、玄関一式だからね。これを今日は10分間で仕込んだから。いやー、戦争だね、まったく。部員24名と顧問3人が舞台をかけずり回って、ようやく立て込んだんだ。でも、残念!ばらしは、だめだった。ばらして搬出するだけで、5分になっちまった。その後、照明のカラーを抜き終わって、制限時間5分だから、今日は3分オーバーだった。ってことは、本番、なんと!2分でばらさなきゃならないってことだ。できるのかい?ほんとに?

 こんなてんてこ舞い、演劇とはなんの関係もないことなんだけど、僕は、結構この慌ただしさが好きだ。性格なんだろうな、ちょこまか動くってのが性にあってるんだ。なんか、タイムトライアルみたいで、すっごく燃える。ばっかじゃねーの!いや、理由をつければ、こういうことかな、つまり、素早い行動と、瞬間的な判断力を身につけるにはもってこいだってこと。こじつけじゃないって!実際、これ経験すると一年生は、完全に一皮むけるからね。てきぱきと目的にふさわしい行動ができるってことは、素晴らしいことだし、見ていても実にすがすがしい。これは、この修羅場経験した部でなくちゃ、わからない感覚なんだよ。

 だから、みんな、もっと装置作ろうよ!装置であっと言わせてやるって気概持とうよ!演劇は総合芸術なんだからさ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする