ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

東北大会へ!レベルアップ大作戦?

2007-11-16 23:08:45 | 演劇

 せっかくの東北大会だからね、も一度上演の機会をもらったんだからね、学校上げてバックアップしてくれいるんだかね、確実にレベルアップしたいと思うんだ。審査員の先生方にも様々アドバイスをもらったし、顧問仲間からも、ずけずけ言ってもらったから、それをしっかり生かそうと思ってる。素直じゃないか!とても僕とは思えない。

 そう、今回は、いたって謙虚なのです。どうしてか?やっぱり最後だからってことだろうね!今年で僕は定年、つまり、これが最後の高校演劇ってことなんだ。最後の年に念願の東北大会って、なんか、ドラマみたいだろ?えっ?最後の大会が全国ならもっとドラマチック?そうだよ、そう行きたいよね!!

 で、かなり本気で、全国行こうって思いこんでいる。学校上げて東北大会出場記念の公演まで準備してくれて、大会のために終業式の日程まで変更してくれようって言うんだから、そりゃ、必死にならなきゃバチが当たるってもんだよ。

 じゃあ、レベルアップ大作戦の中身は、って言うと、まず台本の一部を書き換えた。効果的じゃないって指摘された長セリフをカットして、暗転を明転に変えた。次に生バンドの楽器編成を和風に変更、さらに、伴奏をピアノからキーボードにする。これだけでもかなり大胆な変更だ。

 でも、最大の弱点は、言うまでもなく、歌!なんだよ。もう、これはは助言を受けるまでもないことだ。まず、声が出ていない!音程が怪しい!次に表現力が乏しい!さらに、芝居から歌への転換が唐突だ!この課題を克服するのってかなり難しい!!

 じゃあ、どうする?決まってるでしよ、プロの力を利用する!ってことだ。というこで、昨日、初めてプロの声楽家をボイストレーナーにお招きした。山形市のY先生だ。先生は、学校で教える傍ら、歌手として様々なオペラやミュージカルに出演している本格派だ。音楽の土井先生の紹介で来ていただいた。

 結果はどうだったか?これが、実に素晴らしい成果だったんだ。まず、声がしっかり出るようになった。僕には、せいぜい、腹から声を出せくらいのことしか言えなかったけど、Y先生は姿勢や身体の動きを利用して、声をしっかりと引き出してくれた。

 次に、口の中の開け方。口腔の奥を大きく開けないと声は響かない。ところが、下の付け根を押し下げて口腔を広げるっていう感覚がなかなか掴めなかったんだ。それをY先生は、なんと、ムンクの叫びで感じ取らせてしまったからね。凄い!

 さらに、リズムだ。オープニングのアップテンポの曲、これが、まるで力が無くて、ほとほと困っていたんだけど、これを、なんと、手拍子打ってステップ踏みながら歌わせたものね。あっという間に、ノリノリの生きのいい曲に仕上がって行った。

 も一つ、歌詞が聴き取りづらいって問題。これなんか、作詞者の僕にはわからないことだ。だって、詩を諳んじているからね、不明瞭でもわかってしまう。その原因が子音の発声のまずさにあるって指摘してもらった。そして、その矯正方法もね。

 でも、一番ありがたかったことは、歌の歌詞をセリフとして届けるってことを教えてもらったことだった。これは、大会の審査員の井田先生からも言われていたこと。歌う前にまず歌詞をセリフとして読んでみる。その気持ち、その表現をそのままメロディに乗せていく。これが、相手に伝わる歌になるってことなんだ。

 言われてみれば、あまりに当然、演技指導する僕の立場からすれば、当然過ぎることなのに、何故か、気付かなかったんだ。歌は歌だって思いこみがあったんだろうね。実に恥ずかしい限りだ。まず、歌詞をセリフとして読んでみる。そのニュアンスを最大限残しながら、メロディに歌詞を乗せていく。この指導のお陰で、おすぎ婆さんの歌が、若々しい十代のものから、設定通り70歳台のものに変わっていった。お見事!!

 やはり、その道のプロってものは違うよ。教わること、本当に実り多き2時間だった。Y先生には本番直前に今一度レッスンを御願いすることにした。そして、次回は、もう一人のボイストレーナーO先生の出番だ。さあて、今度はどんなことを教えてもらえるんだろうか!レベルアップ大作戦、一歩一歩、成果を積み上げて行こう。

コメント (2)
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