ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

定年退職の迎え方

2008-03-20 21:49:02 | 暮らし

 今、とっても困ってる。送別会、永年勤続表彰などの寄せ来る波だ。そう、この3月一杯で定年退職だからね、皆さん祝ってくれたり、讃えてくれたりするんだ。もうすでに二つ済ませたけど、この後まだ三つも残ってる。やれやれだ。

 せっかく祝ってくれるのに、やれやれはないだろ!そう、そうなんたげどね、僕としては、実に困りものなんだ。何故って、過去を振り返らない男だからね。定年退職なんて、通過点の一つに過ぎないんだ。ああ、ここまでよく働いた、いろんな事があったなぁ、的感傷は、どうぁーいキライ!教職生活24年間も連続担任記録23年も、もうどうでもいいの。それより、目の前にある危機だよ。

 子どもミュージカルの初演!3月27日!目前だよ、迫ってるよ、時間ないよ、さっぱり稽古が進んでいないよってことで、焦ってる。ほんとヤバイ!なのに、送別会!ああ!!もう勘弁してよ。準備してくれてる人には悪いけど、本音をズバッと言わせてもらえば、送別会より稽古だぁ!稽古させてくれぇぇぇぇ!

 さらに、菜の花座次回公演『雲雀 はばたきて』の台本もある。これまた、直前でストップしたまま。今日は今日で高校演劇全国大会の提出書類を、生徒とともに8時までかかってやっとこさ仕上げたし。おっと、卒業したクラスの指導要録の記載なんて仕事も残ってる。ああ、ともかく時間が足りない。

 まあね、格好付けて、定年の最後の日まで全力で働くなんて計画立てるからこんなことになる、まっ、自業自得だね。定年直前て言うと、溜まった年休消化して職場に来たり来なかったみたいな人が多いみたいだけど、僕はそれすごく嫌だった。給料もらう以上はそれなりのことを最後までやりたい、たとえ勤務の最終日でも、勤務時間が終わるまでしっかり働いていたい。その仕事も片づけとか、掃除なんかじゃなくて、生徒とぎっちり関わっていたい。まっ、これが僕なりの働く美学、恥ずかしい~~!

 ともかく後ろは振り向かない。だから、送別会も永年勤続表彰もとんとありがたくない。だって、誰だって食うためには働く。仕事があって給料もらえれば、精一杯働くって当たり前のことじゃないか。定年まで働いたからって偉くもなければ、ご苦労さんでもないと思うんだ。できれば、まだまだ働きたい、自分の力を役立てたい、これが僕の偽らざる気持ちだ。定年なんかで祝って欲しくなんかない。

 こういうのってすごく生意気だよね。すなおに定年の思い出に浸りたい人には、きっと鼻持ちならない奴だって映るだろうね。まあ、その通り、いけ好かない奴なんだ、僕って人間は。どう思われても仕方ない、信念だから。人と違ったことを考える、人のやらないことをする、これをモットーに生きてきて60年だから。

 しつこく言うけど、最後の最後までぎっちり働きたい。できれば、送別会なんかに出ずに働きたい。でも、そうもいかんよなあ、ガキじゃないんだから。送別会開いてくれる人の立場もわかるし。心にもやもや抱えつつ、苦いビールを流し込むしかないか。

 その代わり、3月31日の永年勤続表彰はけっ飛ばしだ!米沢市松川小学校で子どもミュージカル『合い言葉は?もったいない!』の初公演だからね。おらおら、最後の最後まで働いてやる!ひひひひひ、ざまあ見ろ!って、なんか、ひねくれ過ぎてないか?これって老成とは明らかに逆方向だよね。美しく老成したいって願望もあるにはあんだけど、やっぱ、ダメだ!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする