ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

完成!食育子どもミュージカル2011

2011-02-08 21:24:28 | 教育

 できました!置農食育子どもミュージカル第5弾!!タイトルは『どんでん森で、どっきどき』。苦しんでいる動物や捨てられた食べ物なんかが避難してしてくる不思議な森『どんでん森』のお話しだ。

 遠足に来た小学生が森の奥深く迷い込み、森の精やミツバチやトン走中の子豚や親子熊なんかと出会いつつ、食べ物は命あるものということを学んでいくってストーリーだ。中に、農業についてのクェスチョンタイムを用意して、我々が日頃口にする食べ物の、生産現場=農業についていかに知らないかってことを実感してもらいたいと思っている。

 ストーリー性という面では、前回の作品には及ばないが、ナンセンスな設定やコミカルなシーン、ギャグなど精一杯詰め込めた気がしている。もちろん、ギャグはこれから演出しながらさらに仕込んでいくことになるのだけれど。

 今回も当然当て書きだ。部員たちの持ち味、力量は実に多様なので、その一つ一つをしっかりと見極め、役を設定しキャラクターを彫り込み、シーンを作り上げるのは、かなりの難作業だった。例えば、歌が歌えるかどうか、これ一つだって大きな要因なわけで、歌をどこで盛り込むかってことも変わってくる。これが、演技力だったり、ダンスの上手さだったり、体型だったり、声の善し悪しだったり、もうあらゆることを考慮し配慮して書き上げてきた。

 誰をどのくらいの比重で使うかなんてことも、すっごく気を使う。その役者が使われて伸びる奴か、下積みでもこらえられる奴か、どれだけ出たいと思っているか、その部員の希望はどこまで叶えるべきなのか、今の実力を重視すべきか、これからの伸びしろを大切にすべきか、秋の大会作品はもちろん、来年、再来年の役所まで目を配りつつ配役を決定し、せりふをあてがっていくのだ。

 そんなこと!って思うでしょ。でもこれ本当のことです。そのくらい座付き作者てのは気配り目配りで台本を書いているものなりです。もっとも、これは置農演劇部って特殊事情があるからかもしれないけど。ともかく、置農演劇部の場合、入部してくる生徒たちの実力はかなり低い。高い意欲と有り余る時間は持ち合わせているけれども。それを生かし切って他校と並び、できればそれを超えるレベルまで伸ばしてやるのが顧問としての僕の仕事だ。だから、あらゆる場面で人事?には気を使うのだ。

 こうやってできあがった台本、校内公演が終われば早速稽古に入る。まずは着ぐるみかな問題は。なんせほとんどが一人二役。ということは30着程度の衣装・着ぐるみを準備するってことだ。さらに、今回は自由に動ける森の木を6本ほど作ってそれを舞台のメインにしたいと思っている。そんなものを作っていればあっという間に時間が過ぎる。そして、3月末には初演だ。1ヶ月!またまた発泡スチロールまみれ、ミシン没頭の日々が始まる。

 

コメント
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