ステージおきたま

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よくやった!部員たち:校内公演2作品

2011-02-10 22:43:12 | 教育

 終わってみれば、生徒たちも納得、満足の校内公演だった。作品は『ごはんの時間2ぃ』と『アスタリスク』どちらも高校演劇の名作だ。16人の一二年生が2チームに分かれて制作した。

 今年は取りかかるのは遅くなかったのだが、なんせ途中に他の公演を入れすぎた。1月に子どもミュージカル、2月に演歌ショー、さらに新チームのための着付け講習会も入った。いくら以前から手慣れたものだとは言え、再演する以上は3日間は稽古に費やす。そんなこんなで、仕上がりがどうしても遅くなってしまった。数日前の通しなど、途中何度もフリーズ状態が現出したくらいだ。

 さらに直前になって『ごはんの時間2ぃ』チームに体調不良者が出た。どうしても出演不可能とわかったのが公演前日。当然、代役は無理!うーん、この一本は中止するしかないか、・・・お客さんのことを考えれば、当然中止あるいは延期ってことだ。でも、この後のスケジュールがぎっちり詰まっている置農演劇部としては、順延はまったくムリな相談。ならば潔く頭下げちゃうか。

 でもね、残りのメンバーはこの日のために2ヶ月も頑張ってきたわけだ。それなりに仕上げてもきていた。演出もよく頑張った。稽古の様子を見ながらずーっと考え続けた。どうする?どうする?

 結論は、あいた穴については袖でせりふを読んで、残ったメンバーだけで舞台を続ける、ってことにした。そして、そのせりふ読みは僕がつとめることにした。女子高校生の役なのにどうして私じゃないんですか?!と顧問Nに強く抗議?を受けたけど、俺がやる!で押し通した。理由は、最後の仕上げを僕が付き合っていたってこと。特に会話のテンポを強調していたので、僕がやれば自然とリズムが良くなると踏んだんだ。

 で、実際その通りになった。もちろん女子高校生役を爺さんがやったわけだし、途中あちこちでかみかみであったから、素晴らしい出来なんかにはほど遠いが、他の役者たちの勢いは引き出せたように思う。こちらの作品は後半に回し、稽古場公演ということで、あらかじめお断りをして見ていただいた。やっぱりやってよかった。校内公演だから許されたことだけど、部員たちの表情はみな充実していたな。

 もう一本の『アスタリスク』も、学校嫌いの不良高校生たちの話しだが、うちの超まじめな高校生たちが、熱演した。きっとどんなにまじめな子たちにも、反抗や脱線への願望てのは根強いものなんだろうな。けっこう上手に演じていた。

 どちらの舞台も至らぬ点は有り余るほどあったが、自分たちだけでここまで仕上げたのは大したものだと感心した。今年のチームは実力不足か、などと感じていたが、どうしてどうして、やれば良いところまで行くものだ。そして、年々仕上がり熟度は上がっていく。これが伝統ってものなんだろうな。

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コメント (3)
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