演歌ショー『夢芝居』1日2回公演だった。一回目は川西町の老人ホーム「そよ風の森」12時に集合して、2時からの公演。今日は昨日の会場と違い控え室に大きな部屋をいただけたので、きっちりストレッチをして、課題となっていた二曲と1年生の特訓ができた。
課題は「浪花節だよ人生は」と「祝い酒」この二曲時間の都合で割愛されることが多いので、どうもそろわない。しかもどちらも難しい扇使いの曲。一人一人が自分の感覚で踊っているので、多数で踊るとてんでんばらばら。これを一つにまとめなくちゃとずっと思っていた。
本当なら先生の踊りに合わせてまとめるのが筋なのだけど、なんせお師匠さんからは1日レッスン受けただけ、それも女踊りが主体だったってことで、男達の「浪花節・・・」はまったく悲惨な出来が続いていた。ともかく一つの踊りにしていこうという気持ちが少なすぎるのだ。求心力ってものが誰にもない。ここらでなんとかと思っていたので、今日の空いた時間を踊りの合わせに使った。
合わせるとなると、誰か一人を基準にするしかない。たとえその人間の振りに間違った部分があったとしても、不自然でなければ、強引にでも統一するしかない。上手いとか下手とかの問題じゃない。一番、きちん踊れている人間を基準にすることにした。ちょっと踊れると思っている奴らには不満はあったようだが、往々にしてそういう連中は自己流の部分が多いので基準にならない。真面目で几帳面な副部長のノリオの踊りを基準にすることにし、全員がノリオと同じように踊れ!と厳命した。ここはもう、顧問の権威でまとめるしかない。さすがにメンバーも合わせる必要性は感じていたので、ほぼ同じ振りにまとめることができた。
公演はいつもの通り、お年寄りから凄いよ~とか上手ねーーと声が飛び、終われば涙を浮かべて感激しきりの会場風景だった。公演を続けながら次の会場への移動準備をしてタクシーに分譲して本日2度目の公演会場川西町農村環境改善センターへ移動。
ここが本日の大きな挑戦の場。何故って観客が中高生なんだから。中高生に演歌ショー?これって無理ないか?ボランティアセミナーの事例発表としてやってほしいって話しがあった時は、一瞬耳を疑ったね。で、大丈夫かって疑問が浮かんで、よし!面白い挑戦しようじゃないのって気持ちは固まった。
参加者15名、少ない!チラシに事例発表:置農演劇部演歌ショーってあって参加取りやめた中高生かなりいるのじゃないかとちょっと申し訳ない気にもなったが、それはこちらの責任の及ばぬところ。多かろうと少なかろうとお客さんがいる限り精一杯舞台を務めるだけ。
事例発表なので、始めに5分程度プレゼンで活動の紹介をした。これがまたなんと今朝までかかってようやく仕上がったパワーポイント!また出た!顧問Nの得意技、公演直前仕上げ!でも、ぎりぎり頑張っただけあって、置農演劇部の全体像が上手に紹介されていた。まとめの3項目、「高校生の能力は限りない」「挑戦し続ける大切さ」「忙しさが力」これはボランティアセミナーの参加者には感じるものか゜あったんじゃないかな。
さて、演技の方は、やっぱり力入ってたねぇぇぇ。なんたって冷たい中高生だからね。下手したらしら~~~っと流し目送られかねない。精一杯やって圧倒するっきゃないって全員が気持ち固めていたようで、特に「愛ダンス」や「よさこいソーラン」なんかはど迫力の舞台になっていた。さっ、これでどうだ!?
部員達の意気込み、さすがに伝わったようだった。中高生もかなり感心していたし、それ以上に主催者の教育事務所の先生方がいたく感動してくださった。社会教育課長さんからは、「これはもうお年寄り相手よりも、中学生にぜひ見せてほしい公演だ」とお褒めいただいた。さらに、「ぜひ、いろんな機会に出演をお願いしたい。」とも言っていただけた。
そうか!!これ、もしかすっと、なかなかいいアイディアかもしれない。演歌ショーを中学生に。コントを中学生向きのものに変えてダンスのバランスを高くすれば、たしかにいいかもしれないな。そんなステージ持って回れたら、置農の志願者増えるかもしれないし。それ以上に、中学生がダンスや芝居に興味持ってもらえれば、これはもう素晴らしい成果だ。この方向性、真面目に検討してみることにしよう。ということで、無理したぶんだけ得たものも大きな超多忙だった。