ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

おいおい、こっちの効用だって伝えてよ、って薪風呂が言ってる

2015-03-08 09:52:07 | 暮らし
 薪ストーブの効用はくどいくらいに書いてる。なのに、薪風呂の方は?そうか、書いたことなかった。同じ薪使うってのに、ひどい差別待遇だ。ごめん。



 我が家の風呂は、薪と灯油兼用風呂釜てのを使っている。焚き始めは20分ほど灯油で暖めて、その後薪を突っ込んで、はじめかっかで後とろとろの火具合で行く。最初から最後まで薪で焚いてもいいのだけど、時間がかかるしねえ、灯油ノズルにタールが詰まるから、どぢらも分け隔てなく使ってる。どっちの良さも生かそうっていう戦法だ。

 灯油焚きのタイマーが止まると、土間に降りて薪に火をつける。ちょっとやっかいだし、しばしば忘れることもある。やませ(東風)が強いと煙が煙突を逆流して土間はまるで燻煙室だ。何故か、やませなんだなぁ、西風北風ならへっちゃらなのに。薪の乾き具合も火の回りを左右する。もちろん、薪のくべ方だって練達の技が求められる。



 薪はストーブ用の広葉樹と家屋の古材を混ぜて使う。古材は火付きがいいけど火力が長持ちしない。広葉樹は火が回るまでに時間がかかるけど、着けばゆっくりじっくり燃え続けてくれる。知り合いの建具屋さんから定期的に端材ももらうが、こちらは杉、檜が主体なので焚き付け用に重宝している。そうそう、高畠のお蕎麦屋さんも使い終わった割り箸を届けてくれる。薪を使う暮らしは、皆さんの暖かいご支援で成り立っているわけなんだ。

 まあ、面倒って言やあ、面倒なんだ、薪運びなんかもあるし、月に一度の煙突掃除も欠かせないから。それでも、薪風呂にこだわるのは何故?

 石油をできるだけ使わない暮らし、てことが大きい。限りある化石燃料だから、便利だからって使いまくっていいってもんじゃない。まして、日本にゃ森林資源有り余ってるわけだし、山を大切に守ってくためにも薪を使わなくちゃて気持ちがある。廃材なんか無駄に燃やしたりしてもったいないじゃないか。これは頭の部分ね。

 頭で暮らすと、生活はぎすぎすして潤いや楽しみが抜け落ちていく。エコライフなんてのも、役得やメリットがなくちゃ続けていけない。灯油代節約も世知辛いながらもメリットだけど、なんてったって、風呂の湯が柔らかいってことと、いつまでもじんわりと暖かさが長持ちするってことの心地よさはとてもとても灯油焚きなど足下にも寄せ付けない。



 灯油の風呂ってつけてればがんがん熱いし、止めるとすーっと冷めていくでしょ。一定の温度を保ち心地よく湯船につかってるには、薪風呂にはぜったいかなわない。薪だと火力のピークが過ぎた後でも、熾きになってとろとろと暖め続けてくれるから。薪風呂、一度入ったら止められない!やっかいだろうと、苦労多かろうと、これからも薪風呂命!の暮らしは変わらないね。

 ってことで、どうだ、薪風呂君、これで少しは不平不満も収まったかな。



 
コメント
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