ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

高校生、笑いに敏感、本当なの?

2015-03-24 09:25:02 | コント
 菜の花座、今年はコントで行くよ。今までも折に触れコントは上演してきたけど、今年は、持ちネタも増やし、コントチーム数も複数にして、年間常時上演を目指すことにしている。あらゆる機会をとらえて売り込み、割り込み、また菜の花座?って状況を無理強いしたいと思っている。プラザでのイベントにはもちろん、地域の催し物にも積極参加、地元の爺ちゃん婆ちゃんに手広くファンを広げていきたい。

 そのコント初戦が、会津・置賜高校演劇合同発表会での番外公演だった。二日目、会津の2校の上演後、そのまま舞台で演じさせてもらった。出し物は若手女優3人のチームが演ずる新作『婚活志願』。婚活に向けて身体を鍛えるって怪しいジムでのお話し。やたら寸劇に走りたがるトレーナー、自信のない婚活女、お馬鹿な私立探偵といったちょっとずれたキャラクターたちのナンセンスでとぼけたやりとりが狙いだ。



 わずか3週間、それも自分たち中心に稽古を重ねる辛い状況を乗り越えて、まずは上々の仕上がりをみせてくれた。さすが演技キャリア10年超の彼女たち、台本の意図、演出の狙いを最終的にはしっかり掴んで演じきった。

 でも、観客の反応とかになると、幾つか問題点はあったかな。僕も勉強になることがけっこうあった。まず一つは、上演前の前振りの大切さ。コントの直前の芝居二つとも、なかなか骨の折れるテーマだったし、エンディングは特に人生一途!って感じだったから、突然コント?って見る側にはかなりの違和感だったと思う。それに何故ここで菜の花座?って説明もまるでなかったし、どうして出てくるの?なにやるの?って興味って言うより不信感で座ってる人が多かったと思う。せめて我が劇団のMC大帝に前振りしてもらって、盛り上がらないまでも、空気変えてから始めればよかった。終わった後も同様、この合同公演と菜の花座闖入の意味づけなんかちょろっと話して終われば、お客さんもすっきり気分で帰れたんだと思う。
 
 だから、教訓その一、前振り、後振り雰囲気作りに全力投球!

 肝心の笑いは?やっぱり!ってところかな。高校生には受けないよなぁ、きっと、って思っていたけど、案の定だった。高校生が大々的に笑ったのは100均で万引きってせりふと婚活女の無様な格好だけだった。



 でも、高校生を囲んだ大人たちにはまずは及第点の笑いをもらえていた。で、思ったんだが、無理して高校生受けを目指す必要ないんじゃないか?ってことだ。前から気付いてたことだけど、高校生の笑いのツボはかなり違う。一つは身近なネタであるってこと。さらに、馴染みの演じ手(見慣れたお笑いタレントなんか)であるってこと。もう一つはかなりベタなどぎつい笑いがお好みだってこと。ね、100均ネタと滑稽な仕草受けただろ、そういうことなんだよ。微妙な言い回しとかちょっとひねったナンセンスとか、くすっと笑いのユーモアとかって、あまり通用しないんだ。なんとなく若者の方が笑いに敏感って思いこみあるけど、自分たちの守備範囲なら大いに反応するけど、ちょっとコースずれたり、あるいは種類そのものが別だったりすると、ほとんどちんぷんかんぷん能面と化すんだ。



 だから、教訓その二、成熟した大人を狙え!

 と言うことなので、役者3人、自信持って次回に備えよう。手直し必要部分はチェックしたから、そこんとこしっかり修正して、確実に大人の笑いを目指そう。次回公演は4月5日(日)シニア演劇学校3期生卒業公演のお手伝い公演だ。あ、そうそう、無料です。3期生+菜の花座の別の新作コント『閻魔大王のお裁きじゃ』も面白いですからね。
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