ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

観客面前!怖ぁ!!シニア卒業公演は舞台上舞台

2015-03-30 09:23:52 | シニア演劇
 プラザシニア演劇学校3期生の卒業公演、迫ってきたよぉ!次の日曜、4月5日の14時開演だ。あと6日、当然、今週のブログは卒業公演宣伝特集になる。で、まずはその舞台から。舞台たってお芝居そのもののことじゃない。舞台そのものの舞台。ややこしい!舞台ったって、ホールでやるわけでしょ、あそこでしょ、だったら、何んでそう騒ぐのさ?って疑問、質問はその通り。実は特設舞台なの、舞台の上に別に小さな舞台を作ってそこで演じる。



 客席もこんな具合に段差付けて、お客さんも見やすいように配慮してある。



 たかだか1時間半程度の公演、なにもこんな手間かける必要ないって見方もある。その分演技に磨きかければいいじゃん、って思いもある。でも、たった1年間の演劇学校ではあっても、生徒たちには様々な経験を積ませてあげよう、て言う親心じゃなかった講師心。

 狭い舞台の上にさらに舞台作って、その前に客席設けるとなると、客席と舞台の間は、うわっ、近!。最前列だと役者まで1mあるかなし。相撲の砂かぶりならぬ唾かぶり席ってことだ。役者の呼吸だって聞こえれば、皺の一本一本だって見切れる。えっ、それまずいでしょ、シニアじゃ!まっそれはそうなんだけど、刻まれた皺も貴重な人生の勲章のようなもの、違う?しわはしわ!そんじゃ、皺など気にならないほどに演技に集中してもらう!ためにもこんな狭く小さな舞台にこだわっている。

 すぐそこにお客さんのまなざしを痛いほどに感じながら演じるって、客席から離れたホール舞台でのびのび動き回るのとは、天と地ほどの隔たりがある。役者にしてみれば、ピリピリのドッキドキで、恐怖に縮み上がるような体験に違いない。震えだの足ガクガクだって見えちゃうものね、そりゃ怖い。だからこそやる。サドか?お前は!その究極の緊張感をとびっきりの集中に転化できれば、これはもう役者として一段階上がる経験になるじゃないか。

 感じられるのは観客の呼吸ばかりじゃない。笑いもため息もかみ殺すあくびも、反応のなにもかもがビーム光線のように突き刺さってくる。お客さんの気合いが舞台にも広がって行くってことなんだ。これはなんたって魅力だ。恐ろしいことだけど避けて通れない。そう、芝居はお客さんと作るもの!それを実感させてくれるのが、この小劇場風舞台なんだ。

 怖いのは観客にとっても同様かもしれないな。だって、寝てたら役者にわかるもの。だから真剣勝負の場が作り出されるってこと。厳しいぃぃぃ!いやそれは一面的、和やかで暖かい雰囲気が狭い空間を心地よく包んでくれるも、この小さな劇場空間なればこそ。寄る年波に不安を感じて飛び込んだシニア演劇の世界、日々衰え行く肉体にあらがい、薄れ行く記憶力を叱咤しながら取り組んで来たこの1年間、お客さんたちだって十分知ってるから。労をねぎらう笑いや拍手、さらにはひそやかな賛嘆の声が溢れるに違いないんだ。それを直に感じられる小劇場空間。ねっ。

 だからって、甘えちゃいけない。芝居や得意芸の質はもっともっと上げなくちゃ!ってことで今日から本番まで連日の稽古だぁぁぁ
コメント
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