わっ、わっ！雪だぜぇぇぇぇ！

　ど、どうした？お天道さん。春だろ、もう。雪はもう、おさらばしたんじゃないのか。昨日、床屋で、「北海道、雪だって、大変だねぇ」、なんて他人事で無駄話のネタにしてたのに、まさか、ここで降るなんてさぁ。

　積もってるよぉ！畑も田んぼも真っ白けだぜぇ。

　昼前にゃ止むって予報だが、こうまで本降りとは思わなかった。それに、震えあがる寒さだし。順調に始まってたリンゴ伐採木の薪作り、今日は諦めるしかないな。

　作業の方は、１日延びたからって心配はないんだが、不安なのは、薪の枯渇だぜ。

　あんなに多量にストックして、この冬は万全だ、じゃんじゃか燃やせ、暖かく過ごそうぜ、って思惑、吹っ飛んじまった。残りわずか！あと１週間持つかどうか？一山くらいは来冬に繰越しできるだろうって、甘かったぁぁ！

　風呂も灯油併用から、薪一本に純化したのも効いてる。温まるまで２時間近く燃やし続けにゃならんから、これ、ばかにならないのさ。部屋の暖房は、石油ストーブを引っ張り出してしのぐとしても、風呂の灯油使用はなぁ、あの臭さにはとても我慢できそうにない。

　家の裏には、ポプラやリンゴ、大量に積み上がってるんだが、まだ切ったばかり、水分多くてとても燃やせる状態にない。うーん、どうする？

　そうか、ポプラは乾燥が早く進みそうだぞ。節目も素直だから、細割りできる。強制乾燥！してみよう。

　細かく割ったものをハウスに持ち込んだ。ここなら常時、高温乾燥、もちろん、雨に当たることもない。１カ月もすれば、水気も飛ぶんじゃないか？結果はわからない。でも、やってみなくっちゃ。

　もしうまく行くようなら、ポプラはすべてハウス内乾燥だな。軽トラ３台運んだんだ、半年分の風呂焚き物くらいは十分に間に合うだろう。それまでは、家や小屋の周囲に放置されてる廃材をひろい集めてしのぐとするか。

　ごたわりの薪風呂、維持するのも、手間暇かかることだぜ。