どうかなぁ?かかるかなぁ、エンジン。
ありゃ、ダメか?半年のブランク、チェーンソーもまだ冬眠中か?
そうだよなぁ、畑の井戸ポンプも水が上がるまでかなり苦労した。呼び水も10リットルポリタンク5杯6杯で効かず、何度も何度も水運びを繰り返して、ダメか?今年も。って諦めかけた頃やっと水がつながったものな。多分、地中の貯水層に地下水がなかなか集まらなかったんだぜ。なっ、半年知らんぷりしてりゃ、地下水だって、ヘソ曲げるってもんさ。
待て待てぇ、始動操作間違ってるんじゃねえか?油送りを押して、レバーもも一つ下に下げるんだった。
リコイルスターターを2,3度軽く引けば、ほぉれ、掛かったぜぇ。ちょっと戸惑い気味じゃあるがな。いやぁ、久しぶりの機械の始動、いつだってドキドキだぜ。
まずは本日の作業目標達成だ。事前に刃も研いだし、エンジン無事に掛かって、試しに数本切ってみりゃいいのさ。この先、嫌ってほど薪切り。薪割り仕事が追いかけて来る。
ほら、明日だって、果樹園のリンゴ切ったから持ってけ、って連絡もらってる。3反部分を2軒で引き取ることになってるから、かなりの量になること間違えなしだ。軽トラで5回は行ったり来たりしなきゃならんぞ。
待てよ、運んだリンゴの材薪、どこ置くよ?雪はどうにか融けたが、昨秋運んだポプラが一山通路を邪魔してる。こいつをどかさないとトラックも入れないなぁ。できれば軒下近くまで乗り入れて、下ろせれば、その後の作業はめっぽう楽ができるからな。
よしっ、チェーンソーもブイブイ言ってるし、切れるだけ切って通路空けるか。
おおぅ。調子いいねぇ!刃も軽く機械研ぎしただけだが、新品に近い切れ味が戻ってる。これだよ、このずんずん切り込んでいく馬力!この感覚が溜まらんなぁ。さすが、思い切って買い替えたスチール、ドイツのメーカー、だ。逞しさが違う。太いものでも、難なく切り落して行く。
と、こうなると、作業はいつの間にか、娯楽、悦楽、快楽ってもんだぜ。2時間ぶっ通して切り続けて、すべて片付けた。見てくれこの玉切材の山を!
ついでに、一抱えものが楔で割れるかどうかも試してみた。これもお楽しみ企画だな。少し粘っこい材質のようだが、何度が叩けば割れるってことも判った。斧での試し切りもスパッと快適、よしっ。
さっ、これで明日はいくらだって運べるぞ。どんと来い薪材。じゃんじゃか割ってやるからな。