ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

余裕だぜ、種まき!なんて言ってていいのか?

2021-04-22 08:34:26 | 米つくり

 ここまでが、一苦労だった。3月末の種の塩水選、温湯消毒から始まって、ハウスビニール張り、プール準備、育苗土作り、・・・連日何かしら作業をこなしながら、やっと種まきだ。まっ、米つくり第一章完結!ってところだな。

 以前の、ほぼぶっ壊れ状態の種まき機をリースに替えて、圧倒的にスムースになった。同じ箱の枚数播くのでも、今は午前中で終了、あとはじっくりプールに並べるだけって、余裕だぜ!

 なのに!ドジは必ず付いて来る。コシヒカリの種が足りない!床土が底ついた!さらに致命的、必要な箱の枚数を間違えた、それも、なんと足し算のミス!?はぁ???

 せっかく順調に進んでたのに、最後はやり繰り算段の連続、Tさんにはコシヒカリとヒトメボレの混合で我慢してもらうことにしたし、捕植用の平箱播きは、野菜育苗用土を転用して、なんとか乗り切った。いや、妥協した。いや、我慢した。

 それでも、3時過ぎには200枚の苗箱をプールに並べ終えた。記録だぜ、この速さ。

 お陰で、一人専念して、丁寧にそっとそっと並べることができたから、掛け土を飛ばしたりとか、種が出てしまったりなんて、あっ、いかん!の事態はほぼ避けられた。プール底のでこぼこなんかも、ぎっぎと圧し潰して均平作業も同時並行しつつやれた。これであとあとぐっと楽になるはずだ。

 いよいよ、育苗に入るわけだが、果たして健やかに芽が出てくれるかどか?ボカシの入れすぎで発芽不良、去年の失敗には手立てした。あとは、種を焼いてしまわないことだ。これから数日間、かんかんの晴天が続くって予報だろ、保温シートは、蒸し焼きカバーになっちまう。なんせ、40年以上も前の農業資材を使い続けてるんでね。ビニール製の毛布掛けてるようなもんなんだ。ちょっとでも日が差せば、一気に50度、60度!慌てて、シートをはぐる。日が陰れば、また掛け直し。常にお天道様のご機嫌伺いしながら発芽を待つしかないんだ。

 今時は銀色の反射素材張った保温シートを使うのが常識、これだと、日射を遮るから、かっかの日差しの中でも、はぐる必要がない。そろそろこんな文明の利器を使わせてもらったっていいんじゃないか?年寄りなんだし。

 ネットで先端製品を検索したら、もはや決定版!みたいなシルバーシート、その名もハイホワイトシルバー!おお、効きそうじゃねえか!が見つかった。よしっ、これだ。種まき早く終わったし、一っ走り、買ってくるか。

 と、車を走らせた農業資材屋「トマト」、そんなもん、聞いたこともないって素っ気ない対応だった。

 仕方ねえなぁ、せっかく導入するなら最先端で行きたいし、ネットならかなり安く手に入りそうだし。かと言って、今からの注文じゃ、届くころには芽出しは終わってる。ハイホワイトなんたらは来年回しだな。今年は、これまでの苦い経験、痛い失敗を思い返しつつ、日和見の暮らしを続けるとするぜ。

 朝のシートめくりから2時間経った。そろそろ、表面が乾いてきてる頃だぜ。見回り、水やり行かなくっちゃ!

コメント
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