ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

カボチャ種まき

2021-04-11 09:10:28 | 畑仕事

 そろそろいいんじゃないか。カボチャとプリンスメロンの種蒔き。

 去年は、育ちが順調すぎて、まだ畑の準備も整わないうちに定植時期を迎えちまって、ちょっと慌てふためいたからなぁ、今年は播きたいところをじっとこらえて、10日ほど遅らせた。

 品種は5種類、早生は「栗えびす」だけ。あとは持ちのよい晩生系の「伯爵」、「雪化粧」は定番もの、新たに「おいてけ栗たん」と「打木甘栗」を加えた。そんなに苗作ってどうすんの?なんて心配は無用だ。1袋に10粒程度しか入ってないからね。我が家の場合、発芽も上手じゃないから、5品種播いたからって、移植できるのは20本程度さ。

 まっ、それでも多いが、カボチャって、ほんと貴重だからなぁ。真冬のさ中でも腐ることなく小屋の片隅でじっと耐えてくれる。収穫から半年保存可能!って穀物並みじゃないか。しかも、カロテンたっぷりの緑黄色野菜だぜ。青菜なんてとっくに食べきって、残るはキャベツと白菜だけ、って冬場のビタミン給源をどっしり支えてくれる。

 カボチャには少しばかり思い入れもある。昔、青年劇場という劇団から賞をもらった作品に『7月は田を渡る風』がある。この主人公はカボチャ農家の青年だったんだ。作中、思いをかける女性にカボチャ愛を語るシーンがあって、そこで様々なカボチャの種類について愛情深く語るんだが、そこに、「打木甘栗」が出て来る。マラカスのような朱色の美しいカボチャだ。いつか実際に作ってみたいと思っていて、今年、ふとそれを思い出して播いてみた。

 もう一品種「おいとけ栗たん」。ネーミング抜群じゃないか。その名の由来が、畑に置き忘れても腐らない、無精者向きだってことだ。いいよぉ、いつだって、収穫遅れて、畑で草に埋もれさせちまうんだから、こりゃ、まさに俺様仕様ってもんだぜ。

 一緒に播いたプリンスメロン、これ、隠れた名品なんだ。メロンの品種はいろいろ出てるんだが、この古くからの品種が、育ちも良好、病気も出ずに、甘味たっぷり、香り最高。難と言えば、収穫時期を見逃しやすく、実割れさせちまうことくらいかな。

 いろいろ作って来てこれ最適!と行きついたんだが、何故か種屋に入荷が少ない。去年はそこら中園芸店回ってやっと1袋手に入れた。なので、今度はへましない。ネットでも買い、種屋でも1袋、これで20粒程度の種を確保できた。こっちはイネの育苗ハウスが空いたら移植するので、早すぎ禁物だ。

 時に冬のぶり返しもあるが、着実に春の暖かさやってきている。日差しさえあればハウスの中は30度近い。あと5日もすれば、元気に双葉が顔を覗かせてくれるだろう。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする