ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

菜の花座、強力新人、78歳!

2021-04-19 09:04:25 | 菜の花座

 そろそろ書かなきゃならんぞ、8月公演の新作台本。

 出演者は、4月初めに意思表明、都合でお休みとか、出産、妊活でしばし活動休止とか、コロナ禍で仕事忙しくスタッフ担当で、なんて人も何人かいたが、13人の団員が参加の予定だ。ありがたい!みんなで台本の仕上がりを待っててくれてる。

 舞台に立つメンバーが確定したので、大いに悩みつつも配役はほぼ固まった。久しぶりに戻って来た人も何人かいて、自信ないから出番とセリフは控えめで、なんて要望もあったりするから、登場人物を作り上げるのもなかなか難しい仕事だ。が、それが座付き作者の使命、このパズルをどう解くか、そこが腕の見せ所ってこったぜ。

 この意欲満々の13人にまた一人、強力な新人が加わることになった。

 メンバーのお父さん、なんと、78歳で初の役者挑戦だ。よくぞ、決心したものだ!歳とると新しいこと始めるてのは厄介なものだぜ。それどころか、これまで続けてきた趣味や習慣、付き合いだって、削ぎ落して行くのがフツーの高齢者ってものだもの。

 体力は落ちる、精神力は減衰する。腰をしゃっきり伸ばせなくなるのと同じ、新しい出来事に向けて顔を上げるのも億劫なんだぜ。

 入団希望のメッセージをもらって1カ月ほど、ちょいと冷却期間を置いてから、今も意志、意欲に変わりはないか、確認のため、我が家に来てもらった。いやぁ、思った通り、若い!姿勢もすっくとしてるし、言葉も明瞭、表情も生き生きとしている。長年住み慣れた北海道から娘夫婦のところに移住してきたってことで、新しい土地で自分自身の社会を作り上げたいという意欲にあふれている。

 元は建設関係、身を寄せた家屋についても手を入れたいとの希望、こっちは娘に手厳しくダメだしされたが、一緒に舞台に立つってことは大いに賛成、菜の花座に加われば一気に知人も増え、演劇という豊かな世界にも入っていける。ともかく、話し好きな性格だから、友達ができ、舞台で話しできるのは願ってもない老後生活だろう。

 菜の花座にとっても大歓迎だ。新しい人が加われば、活動のマンネリ感も一掃できる。作品の幅も広げられる。さらに平均年齢上がって、高齢者劇団の性格がさらに強くなる、が、そんなことは問題じゃない。持ち込んでくれる熱い息吹が何より大切なんだ。

 ただ、困ったのは、会う前に事前に用意してあった役とイメージが大分違ってるってことだ。ともかく元気溌剌、前向き発進、しかもアウトドア派だ。建設現場を渡り歩いてきた人柄が話し方や体全体が伝わって来る。とても、死を間近に過去にとらわれて彷徨う華族の老人じゃないよなぁ。年齢相応、なんてこっちが世間の常識にとらわれてたってことだぜ。60歳過ぎたら、年齢は関係ない。すべて人次第!って認識を新たにしたな。

 さて、どうする?新しい役を作るか、設定を変更するか?うーん、また、楽しいパズルをもらっちまったな。

 

 

コメント (1)
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