寒いなぁ、室温、なんと12度、真冬並みだぜ。1カ月前ならためらうことなく、ストーブ点火。だけど、今はなぁ、薪足りないし、もうすぐ5月、昼前になりゃ暖かくなるから。外仕事で体動かしゃいいんだから、我慢、我慢!
部屋は低温でもなんとかなるが、風呂はなぁ、欠かせないよ。薪、薪、薪はないか?
救世主登場!と期待したポプラは、やっぱりまだ乾燥不足、煙突がタールでべったりになった。と、なるとすぐに燃やせるもの、見つけなくっちゃ。旧鶏舎の中から、とまり木ばらしてきたり、雪囲い材の廃材引っ張り出して刻んだりしてみたが、もう完全に精が抜けてすっかすかの端材、あっという間に燃え尽きちまう。これで風呂沸かせってそりゃ無理な注文だぜ。
なんかないか?もっとエネルギー蓄えてる奴は。
あった!3年前切ったクルミの株。1,5メートルほどの高さで切ったので、こいつを根元から切ったら薪になるんじゃないか?伐採からかなり経って、もうほとんどひこばえ発生しなくなってる。ってことは根っこも活力失ったってことじゃないのか。まとまって立っていたので、太さ20~35センチ級の切り残し株が6本もある。地面ぎりぎりで切ってやれば、かなりの量の薪になるぜ。
さすがのSTIHLチェーンソーも苦戦したが、どうにかすべて切り終えた。これをさらに、30センチ弱に刻んで、割ってやる。よしっ、これで2か月くらいはやり過ごせる。でも、割ってみるとまだまだ水分上がってたみたいで、鮮やかな赤色まるで、獲れたてのカツオの血合いみたいに元気溌剌だ。うーん、これじゃすぐに燃やせない。割ったものを積み上げておけば乾くよな。でも、これもポプラの二の舞は嫌だし、そうか、井桁に組んでおけば、風通しよくなって乾きも早い。
ただ、明日、明後日の薪はどうする?廃材も底を突いてきたぞ。
またまた、うろつき回って、これだ!これまた3年前にもらって処理しきれず放ったらかしになってたブドウの剪定枝、よく見れば、そこそこ太いものもあるじゃないか。いや、細いのだって、この際、贅沢は言っておれんぞ。
雪に押しつぶされて雁字搦めに絡まった枝を強引に引き離し、これは電動丸鋸で裁断。おお、結構あるじゃないか。なんと、なんと勿体ない資源の浪費だぜ。
と、クルミとブドウ、2日かかりで処理して、どうだ、これなら夏まで持つんじゃないか?その先は、一旦却下になったポプラで再挑戦、さらには、新しく材木屋さんから届くナラを細く細く刻めば、なんとかなるんじゃないか?まるで綱渡りの毎日だな。まさか、こんなに薪窮乏生活になるなんて思いもしなかった。
いつまでもあると思うな、薪の蓄え!これがこの冬の教訓だぜ。