ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

黒米選別・ハンドピック!

2021-11-11 11:38:28 | 米つくり

 外作業、一段落。ストーブの前でのんびり読書三昧?なぁんて行くわけないよ。冬は冬で、夜なべ仕事が待ってるぜ。

 神さんは手塩にかけた豆類の皮むきと選別。今年は花豆が大きく育ってほっくほくだ。その横で、こっちは黒米の選別。これも天候に恵まれ上々の出来、なんだが、籾摺りしてすぐに利用、ってわけにゃいかない。白いうるち米の粒が混ざってるからね、そいつを取り除かにゃならんのさ。

 どうするか?って、ハンドピック!指先で一粒一粒、摘まみだす。

 気の遠くなる作業だぜぇぇ。軽作業だが時間はかかる。暇つぶしにテレビは付けているものの画面を見るわけにはいかない。視線と指先は常に黒米を乗せたお盆の上だ。

 あまり根を詰めると肩も凝る、目もしょぼつく。1日、せいぜい2時間が限度だなぁ。夕食終わってすぐに取り掛かり、夢中で選分けてやっと300gってところだ。

 家にいる夜は欠かさずこの内職仕事、うーん、飽きた!

 混ざってるうるち米、栽培の段階で手抜きしたからってわけじゃ全然ない。色の違う茎や穂を見つけりゃ即座に引き抜いてる。脱穀や籾摺りの際に混ざること考えられない。黒米にかかる時には、丁寧に内部を掃除してからかかるからね。

 どうも、突然変異体が出てるみたいなんだな。同じ茎の中に、いや、穂の中にかも、色付かない米が生じてるようなんだぜ。放っておけば、しだいに品種が変わっていくってことなんだろう。

 この余分な手間が面倒だから、黒米作る人がどんどん減って、とうとう、ここらの有機農業仲間じゃ、我が家だけになっちまった。もちろん、慣行栽培のコメ農家はまず絶対に手を出さない。でも、欲しい人は欲しいから、分けて欲しいってお願いがちょこちょこ届く。白米に炊き込めば薄っすら紫色の赤飯になって、栄養価も高いからファンも多い。他にも縄文ハンバーグに入れたいとか、有機野菜のレストランの玄米定食とかね。まっ、商売じゃないから、自家用の余りをおすそ分けってことで送ったりしている。

 目標は10キロ!すでに1週間、うへっ、まだまだ先の先だぜ、いつまで続けにゃならんのさぁ。

 

 

 

 

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