ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

また、停電?!

2021-11-09 12:16:25 | 暮らし

 あらっ、また、停電か?ブレーカー落ちたか?

 どれどれ、周りの家は?消えてるよ、真っ暗だ。なんだい、前の停電から半年と経っちゃいないぜ。ロウソク、ロウソク・・・。慌てるなって、苦い経験から学んでLEDランタン買っておいたじゃないか。暖房は薪ストーブだしな、非常用の携帯バッテリーも準備してある。備えは万全だぜ。

 スマホで停電情報を確認。今回はこの地区だけらしい。約100軒が停電中だとよ。こんなちょくちょく電気が止まるって、もはやここは開発途上国、いや衰退途上、限界集落候補に組み込まれたってことだな。なぁに、1時間もすりゃまた点くさ、その程度にゃ電力会社、信頼してる。

 40分ほど、ほらな、点いたよ。夜も更けつつあるってのに、復旧担当の皆さん、ご苦労さん。さて、風呂に入って寝るとするか。

 あれれっ?水が出ない。えっ、停電は終わったんだぜ、井戸ポンプ動くだろ。何故出ないのよ。そうか、さっき停電中にうっかりしてガス湯沸かし器使っちまったからな、あれでポンプ内が空になったんだ。で、地下水吸い上げのパイプ内も水が落ちたってことだ。刺し水して水路作り直してやらなきゃダメだ。が、もう夜も遅い。風呂にも入った。明日だな。

 翌朝、さっそくポンプの手当。床下のポンプ室に潜り込むと、ありゃ、ポンプ回ってるよ!どうしてだよ、蛇口すべて締めてあるぞ。フツー、自然と止まるだろ。一晩中動いてたのかよ、なんてこったい、吸い上げ部分、熱くなってる。もしかして、焼いちまったか?なぁに、水刺してやりゃ冷えて直るさ。刺し水は畑の井戸水使えばいい。運ぶの手間だが、こっちはまったく停電の影響なし、どっとと出る。2,3度運搬すりゃ家のポンプも復活するさ。

 ポンプ内に水を注入してはスイッチを入れてモーターを回す。出ない。

 蓋を開け水を入れ回す。出ない。蓋を開け水を入れ回す。出ない。蓋を開け水を入れ回す。出ない。・・・くどい!そう、くどいどころかうんざりするほど繰り返したんだ。その間ゆうに2時間!何度水汲みに往復したことか。

 ダメた、きっと吸い上げ羽が摩擦熱で変形しちまったんだ。ポンプ、新しいものに交換だろうな。この家建ててからずっとお世話になってきたポンプ、ってことは30年以上使い続けて来たってことだ。この頃、水の出も悪くなってたし、これがいい機会かもしれない。後は、ポンプ屋の大ベテランにお任せしよう。

 ただ、交換するったって、はい、どうぞ、って持って来てくれるわけはない。良くて二三日、下手すりゃ・・・うーん、考えない!その間、畑の井戸水を利用するしかない。朝飯もまだ食ってないし、まず寸胴2つと大きめの薬缶で汲み置きして使おう。が、これは飲料用、食事用だな。洗い物に使うのはもったいない。

 朝食終わったら、使った食器その他を一輪車に乗せて畑の井戸蛇口に移動。水洗い。

 やれやれ、被災地だな、これじゃ。こんな暮らしいつまで続くんだ?って、贅沢言うんじゃない。本物の被災地じゃこんな水なし、電気なし、暖房なし、の生活が何か月も続いたりしてるんだ。暖もある、電気も点く、食べ物もある。この程度で音を上げちゃ申し訳ないってもんだぜ。

 これを機会に、何不自由ない生活のありがたさを身に沁み込ませようぜ。

コメント
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