とってもとても、外になんて出る気にならんぜ。
夜が明けてからますます気温は急降下、ストーブに薪を放り込み続けて、ふぅ、やっと一息だ。床下吹き抜け、床板隙間だらけなんでね、我が家。冬の西風、家主の同意なく勝手気ままに吹き込んで来やがるのさ。
歯を食いしばって薪運び、いつもより2回分多めに運び込んで、やれやれ、気持ちはほっと一段落、ようやく部屋も温まってきた、が、まだ16℃!だぜぇ。
なんかほっこり温まることしようじゃねえか。
と、なりゃ言わずと知れた大判焼きだぜ。
冷凍してある餡を融かしてる間に生地の準備だ。ったって、ホットケーキミックスだけどな。牛乳やや多めにして柔らかめにする。
家庭用の大判焼き器てのは、けっこうコツが必要なのよ。よく見てくれよ、上と下の皿、深さが違うだろ。それと上下を外すことはできない。ずらっと並んだ穴に連続投下して焼いて行くプロ用とは全然違う構造なんだ。
プロだと、一列生地を流し込み餡を入れて焼き、別の列に餡なしのものを焼いて、それを餡入りの上にかぶせて蓋をするように焼く。だから、あの厚みが
出るって理屈。
家庭用じゃそうはいかない。生地を流し込むのは、すべて深い方の下皿。少なめの生地を流し入れ軽く焼いたら餡も入れる。ええーっ、こんなに!?くらいで丁度いいぜ。
この餡を完全に覆い尽くすように生地をかける。皿からはみ出したりするが、気にしない。ここでケチると、餡が顔出してたり、形が中途半端だったりするからたっぷりな。ここがコツその➀だ。
次なるコツはゆっくりじっくり焼くことだな。火が強すぎると、表面焼き色ついても中が生っぽかったりする。弱火でのんびり気長に焼こ。せっかちな俺は待ちきれず途中容器を開けて覗いちまうんだ、何度もな。そんなお手つきもまた元に戻せば機嫌損ねることなく焼けてくれる。なんと、おおらかなもんじゃないか、大判焼き!
さっ、焼けた。はみ出した生地はそれはそれ、瓦せんべいみたいで、これもまた楽しみなんだ。
200gのミックス粉に卵1個、牛乳180ml。これで6個焼ける。もちろん、焼きたては最高だけど、まさか二人で6個は食べきれないぜ。明日に回そう。レンジでもオーブンでもストーブ天板でも、温めれば、それぞれに違う歯ごたえで楽しめる。
神さん曰く、売ってもいいくらいね、って自家製大判焼きだぜ。