ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

蓮舫はエリート?

2024-07-09 12:37:39 | 政治
都知事選敗北、不満言いたい放題の第2弾!

立憲がしゃしゃり出過ぎたぜ、自惚れるな立憲、ってことは書いた。
じゃぁ、蓮舫に問題なかったか?

街宣の回数が少なかったとか、都議補選と連動しなかったとか、戦術面での落ち度はあるんだって、なるほど。

せっかく新宿バスタ前集会で、選挙集会の常識を打ち破る盛り上がり見せたのになぁ、一人街宣のスタンディングがブームになったのにぃ、それを生かしきれなかった、って致命的失敗は大きい。

が、心静めて振り返ってみるに、
あれって、一定の層に固まってたんじゃねえか?

まず、リベラルだろ、比較的情報知識豊富な人たちだろ、政治的行動への一歩踏み出し易い、あっ、そりゃいざ立つとなったら大変な勇気だけど、人たちだったように感じるのさ。

杉並区長の岸本さんに感心し、神宮の樹木伐採に危機感持って、ガザ虐殺にも心痛める、世界の各地で噴出する積極行動にもシンパシーを感じてる、そんな人たちじゃないかねぇ。
そう、俺自身、あの人たちに近いからわかるんだよ。ぼっち街宣もやってるし。

蓮舫って、そういう社会的に意識高い系(批判的にじゃなくて)、比較的学歴高く、職場の雰囲気も緩やか、年齢的には30代~40代、女性って支持者に親和性が高かったってことなんじゃないかなぁ。ひとり街宣に立った人たちな。



強く前を向く女性、男社会に鋭く切り込む姿、知性的で理知的な顔立ち、研ぎ済まれた弁舌そのものの容姿、元グラビアアイドルから政治家として常にスポットの当たる道を歩み続けてきた蓮舫を精一杯押し上げたい人たち。

まさに、男社会の息苦しさに苛立ちを感じ、あるいはこの社会の退廃に我慢がならない女性たち、とても貴重だし、頼もしいこの女性たちの自由闊達な動き、囚われない活動スタイルはこの先大いに広がって欲しいと痛切に願っている。

と、同時に、

大石あきこが、蓮舫について聞かれた時にぼそっとこぼした言葉、「あの人エリートやし」を思い起こすんよなぁ。

そう、蓮舫も、それを強力に支えた人たちもエリートたちなんじゃないかねぇ。社会での成功者って意味じゃない、悪口として言うのではもちろんない。政治姿勢、思想面でのエリートってことだ。ちょっと言葉足らずな表現だし、なんの確証もない印象なんだけど。

大石が言いたかったこと、大石が見つめていた世界てのは、社会で陽の目を見ない下積みの大衆、政策からも見捨てられ、かすかすの暮らしを余儀なくされている人々の鬱屈する思いなんだ。

今、世界の潮流は、これら弾き出された人々が雪崩を打って右派、右翼、極右排外主義、差別主義に飲み込まれつつある。この潜在的不満層をどうしたら左派、あるいはリベラルに引き戻せるか、これは、世界が今直面する切実な課題なんだと思う。

今回の選挙、若者の不満は石丸のぶった切りのかっこよさに引き寄せられた。中高年の下積み層は、従来通りの日本的政治行動として、事なかれ小池、を支持した。

そして、蓮舫は、これら大衆の関心を惹き付けることが出来なかった。
それは、やっぱ、蓮舫とその支持活動がエリートだからだったってことだ。

投票率は60%を超えた。票をすてる人たちが減れば、リベラルに有利になるって思惑は簡単に外れた。世の中に不満があれば反対派に投票する、なんて幻想でしかなかった。鬱憤は、歯切れのよいキャッチフレーズや闘う姿勢に引き寄せられる。中身がない、なんてことは問題にならない、この得体の知れない不気味さを、石丸ブレイクが教えてくれた。

蓮舫は、白いスーツを纏って街頭に立つべきじゃなかったってことでもある。白は憧れる色ではあっても、肩を組める色合いではない、少なくとも、下から見つめる者たちにとっては。






コメント
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