ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

虫食いキャベツを食べるには

2016-07-16 09:20:46 | 暮らし

 防虫ネットを外す時期を間違えて、虫たちの一斉攻撃を受けた我が家のキャベツ30個、その後彼らの運命は?

 青虫の探索と絶滅作戦に時間を費やすなんて気はまったくないから、やつらのやりたい放題、好き放題。結果は外葉は見事なレース状!数週間前の自信に満ちたキャベツの姿はどこに行ったんだ。その惨めな姿、情けなや、って自分の失敗棚に上げてんじゃないよ。3月からの努力も水の泡、キャベツは蝶々たちの良き繁殖地と化している。

 こうなったら、草刈り機で刈りはらって、せめて蝶や青虫たちを路頭に迷わせてやるか、と一気に頭に血が上ったが、ちょっと待て!キャベツたちのひたむきな努力、これまでの光合成の成果が、小さな結球となってしがみついているではないか。痛ましくも可憐じゃないか。

 でもなぁ、虫食いだらけだぞ、穴だらけだぞ、表面をごそごそ這い回っているぞ、こんなもん食えるか?きっと虫たち、その貪婪な食欲で芯まで侵入して暴食の限りを尽くしているに違いない。ダメ、ダメ、ダメ!無理、無理、無理!

 しかし、しかしだ。自暴自棄は腹の足しにならない。心の痛手を増やすだけ。ものは試し、虫たちの巣窟、外葉をとことん切り落として行ったら何が残るのか?ダメ元でやってやろうじゃないか。

 まず、球を切り離す。一枚一枚、外側から葉の残骸をはぎ取って行く。出てくる出てくる、青虫、カメムシ、夜盗虫、なんと、ミミズまて゛入り込んでいる。虫たちのシェアーハウスの趣きだ。振り落とせば土にもぐって悪事を繰り返す確信犯の夜盗虫には、ためらうことなく制裁の刃を突きたてる。

 はがして剥いて切り落として、直径15センチ、まだそちこちに虫食い穴は見られるが、ここから奥には闖入していないようじゃないか。よしっ、これなら食える!6個ほど収穫、いや、救出して、台所に持ち帰った。

 外見には虫はいない。でも、油断はならじ、ほらほら、ねっ、裏側にミミズ!こついつめ!危ない、危ない。ざばざばと切り刻んでいたら、ミミズ入りのキャベツの千切りができるところだった。気持ち、悪い!

 コツは、一枚一枚葉をはがして使うことだ。裏表十分に観察し、何度も洗い流して、さっ、調理。ほらね、最初の外見とは打って変わった柔らかさ、みずみずしさ!これなら行けるよ。そうか、そうか、結球してしまえば、中の中まで侵入はできないってことなんだな。キャベツよ、君たちも精一杯、身を守っているわけなんだな。芯が育ち、膨らみ、伸びあがり、花になって子孫を増やす、肉を切らせて骨を断つの捨て身の技のわけなんだ。

 そんな必死の努力を、僕はいただく。せいぜい無駄にせぬよう、ってことは、30個まるまる食うってことか?!こりゃキャベツつけの毎日だなぁ。千切りサラダに炒め物、味噌汁、糠漬け、うーん、食いでがあるわ。シチューにすれば一気に2個は食い尽せる、そうだ、キャベツのまるごとクリームシチューを作ろう。美味い!まるまる1個平らげた。で、余ったシチュー、もったいないから、翌日も食べたら、盛大に下痢をした。なんて、これでキャベツネタは、上手にオチた。。

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