ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

見捨てて、見直し、見放した『梨泰院クラス』

2024-02-25 10:10:20 | Netflix
いやぁ、翻弄させられたなぁ『梨泰院クラス』!

2か月前、エピソード2まで見て、お坊ちゃまのいじめ撃退、金持ち親父に嵌められる、ってありきたり、どっかで見聞きした話しだぜ、って、放り出した。

だが、

なんかやたら評判いいんだよなぁ、ちょうど『ソンサンー弔いの丘』見終わってがっかりしてたから、じゃぁ、続きちょいと覗いてみるか、って、



面白いじゃないかぁ。

特に、チョ・イソって娘っ子、いや、斬新!100万単位のフォロワー持つ高校生ってのはありとして、ビジネスにもめっぽう強いって、その設定無理だろって真っ当な感覚を麻痺させちまう魅力なんだなぁ、あの顔で!おっと、ルッキズム、警告カード1枚。



一方的に押しまくる愛、あの顔で!おっと警告2枚目、退場だぞ。いやいや、あの童顔、愛くるしさと小生意気さの同居が魅力なんだよな。それと、抜群のスタイル、そして、毎回魅了してくれた衣装のセンスの良さ、うーん、ああいう着こなしが若者に受けるんだぁ、ジイサン、勉強になったよ。

ムショ帰りが主人公なら、仲間には、ならず者上がり、トランスジェンダー、ギニアダブルの韓国青年、と社会的弱者が肩を組む。それぞれの物語も、甘いっちゃ甘いが、それなりにほろりとさせる。



おっと、この写真、韓ドラあるあるの「揃って肩で風切る」ってやつね。

中でも、料理人マ・ヒョニがトランスジェンダーをアウティングされて、激しく動揺しつつも、仲間の言葉や姿勢に後押しされて、「最強の居酒屋」コンテストに勝利するシーンは、もう、出来すぎぃって思いつつも泣けた。

が、この後が、いやはや、そうなっちゃうんだ!

若者の成り上がり物語って、『スタートアップ』とかもそうだけど、人生双六の上がりの先がみっともなくて、だいたい見るに堪えないんだけど、『梨泰院クラス』も御多分にもれず、だった、あぁあ。

株主総会がどうの、会社乗っ取りがどうのって、そんな経済人ストーリーなんてうんざりって興味が失せかけたら、やっぱり作り手も感じ取ったんだろうな、こっちの退屈を。

突如、復讐の鬼、犯罪ドラマに急展開しやがった。

慣れないことすんなって、ちゃち過ぎるって。誘拐とか監禁とか最後の対決アクションとかって、幼稚かつ雑過ぎて、途中、酒飲み休憩入れちまったぜ。車に撥ねられ意識不明だった男が、はたと目覚めて、犯人追跡、死闘を繰り広げる、はぁ?パク・セロイは超人だっのかぁ!
そうそう、生死のはざまを彷徨う時の父親との対話シーンなんて、甘さの極み、勘弁してくれぇ、ダラダラと。

このドラマ、気の利いたセリフってことでも売っていて、うん、確かに、グッとくるぜ、って唸ってしまうような名セリフも多かったんだが、ラストに近くなると、名セリフを言わせるために前言や設定を無視したり、名シーンを作るために、あらずもがなにストーリーを寄り道させたりが多くなって、それもしらけの原因になった。
チョ・イソとの恋愛成就も、引っ張り過ぎだしな。「もう、みんなわかってる、わかってなかったのパク・セロイ、あんただけ」ってセリフ、作者たちにお返ししたい。

って、ことで、Netflix 作品のよくある罠、、<無理にエピソー重ねるとドツボ>!に見事はまっちまったってことで。

見捨てて、見直し、見放した『梨泰院クラス』って、ちょっと残念にまとめにゃならんかな。






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