ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

悪夢再び!

2023-07-18 13:44:16 | 果樹
さぁさぁ、今日は昨日袋を剥がした桃を収穫して、その他は袋を取り去ろう。
ふふふ、久しぶりに桃をかぶり付けるぜぇ。
朝一で出かけた畑。
な、な、ないっ!
桃が一つ残らずない!

木の株元を見れば、破り捨てられた袋が散乱。その横にはかじり残しの桃がぁぁぁぁ!

やられたぁ、たった一晩、たった一個袋外しただけで、この惨劇!
誰だ、犯人は?
カラス?じゃない。くちばしでつついた跡がない。しかも20個近くあったのが一つ残らずという執念深さ、これは動物だぜ。
昔、サルの大群に襲撃された時も同じようだった。一晩で数十本の木が丸裸にされた。
でも、ここまで来るかサル?
隣りは民家だし、反対側はブルーベリーの畑挟んで田んぼだ。たしかに、西側は荒れたリンゴ園だけど、そのまんま林ってわけじゃない。毎日農作業の軽トラも行き交う場所だぞ。
と、なるとハクビシンとかか?
桃の木って言ってもまだ幼木、背伸びすればすべて届く位置に着いてたからな実。
サルだとすると、この先、すぐ近くのメロンもヤバイし、秋には柿だって狙われるだろ。
いやいや、メロンはハウス内とは言っても地這いだし、絶対やられるよな、どうしよう?あと2週間もすれば収穫だぜ。
全体にネットを掛けるか?
畑を電柵で囲うか?
あるいはスイカのようにコンテナ?って、そんなにコンテナないし!
なんて次の対策を考えているうちは良かったんだ。
ふと、食い散らされ桃に目が行ったら、うわぁぁぁ、この喪失感、半端ねぇぇぇぞ。
1年、いや4年間、待ちに待った桃だったからな。
切なさ、やりきれなさがじわりと胸を締め付ける。
でも、思い直した。
水害とか暴風とかで作物全滅にされた百姓たちの慚愧の思いは、こんなもんじゃないだろうな。打ちのめされて、立ち直れないさ、きっと。
それに比べりゃ、わずかに桃10数個の被害、生活がかかってたってわけでもない。まだ、スイカもあればメロンもある。
って、慰めつつ、犯行現場に背を向けた。
心が辛い時は、動くのが何より、作業が一番!
よしっ、ジャガイモ掘るぞぉ!
トンネルキャベツを邪魔する雑草も根こそぎしてやるぅぅぅ!




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