柿についちゃ苦い思い出があるのさ。
3年前、期待いっぱい、柿の木の枝葉を覗き続けて、いつ花が咲くのさ?えっ、5月終わるぜ、おい、6月に入ったぞ、ど、どうしたんだ?6月も半ばだぜ・・・
と、日々期待を裏切られ続けて、7月、ついに諦めた。
あの年、なんで花は咲かず、実も着かなかったのか?未だにわからない、知人の説では、霜のせいじゃない?って、ええーっ、花が着かないのに霜って、そんな。
それ以来、冬の剪定もネットで教わって、真剣にするようになったし、春、新芽が出てからは、もう日に2度、花芽を探し、花芽が伸びて葉と花に分化していくのも知り、膨らんだ花芽の中心に花の原基?を発見して興奮し、それがいつどう開くのか、じっと観察を続けて来た。あと、1週間、あと4日、あと、2日、と一人、秒読みを続けて、ついに、
やっとこ、咲いたのさ!
お尻にはすでに柿の実の赤ちゃんを孕みつつ、白くぼったりした花を見つけたぜ。そうか、こんなエーデルワイスみたいな花なんだ。
日々、追って来た身には美しい!が、小さいけれど、可憐ではない。純白ではあっても清楚でもない。
でも、代えがたい!
果樹の中では一番の晩生だ。桃もブルーベリーもすでに実は大きく膨らんできてる。梅なんてそろそろ収穫時だ。
柿はゆったりと花咲き、真夏の太陽を存分にため込んで、あの甘みたっぷりの実を生み育ててくれる。
干し柿にさえ引き継がれるあの濃厚な甘さは、灼熱の再現だ。
いっぱい着いた!着き過ぎだ。
これじゃかなりの実を落とさなけりゃならんだろうな。やれやれ摘果か。
なぁんて、嬉しくてワクワクしてるくせに。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます