柿の摘果になんて初めてだ！

暑いっ！日差しに焼き殺される。

家の中でダラダラしていたいっ！

冷房効いたジムに逃避したいっ！

何なんだよ、梅雨じゃねえのか？連日の３０度越えって異常だろ、７月の初めだぜ。

ぼやけ、ぼやけ、いっくらぼやいたところで、田んぼの草は自重しちゃくれんぞ。暑さ大好き、行け行けどんどん、俺らの天下！ひ弱なイネなんて打ち負かしてやる、の勢いで伸び広がっている。

焙られようと焼かれようと、田んぼに入って草を刈るしかないんだぜ！

Qホー除草もほぼ１週間、飽きて来たぁ。

ただひたすら株間に刃を入れかき取るだけの単調な仕事だからなぁ、いい加減うんざりしてくるのさ。気力充実、集中一気のがむしゃらで取り組めば２日くらいで終わるかもしれんが、この暑さ、そんなこと、むり、ムリ、無理！

よしっ、一往復したから休憩な。

隣接の畑に上がってまずは井戸水がぶ飲み、水浴び。木陰に入って汗が引き、息が戻るのを待つ。

おぉ、そうだ。

柿の実、摘果しなくちゃならぞ！

今日でなくたっていいだろ、何を仰る理性の心。

やるの！今、やるの！

ほら、いつでも始められるように脚立用意してあんじゃないか。よしっ。

なんか、高い枝にばっか着いてる。収穫とかしやすいように樹形を横に広げる剪定したんだが、下に張り出した枝にはほとんど実がない。いくつか花芽もあったんだが、霜でやられた。霜って、下（しも）からやってくんのね、なんて駄洒落は置いといて。

高さ１間の脚立だとてっぺん立たないと届かない所も多い。ダメだっ！おっかねぇ。歳とって失うものの一つ、バランス感覚！片足立ちとかできなくなったもの。とてもとても、脚立の上に立つなんて。

仕方ねぇ、上の方は生るにお任せってことで。

かなり落とした、５０個くらいは行ったか？

って、ことは５０個以上、いや１００個近くは残ってるってことだ。

さっ、仲間に遠慮してもらったんだ、大きく育つんだぞ。

って、もうあっという間に終わっちまった。

と、なると、あぁ、またもや田んぼだぜぇぇぇぇ！