ステージおきたま

無農薬百姓33年
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がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

引き受けちゃったよ!ふるさとCM大賞

2008-10-08 23:38:23 | 地域文化

 良くない性格だ!実にうまくない!このくそ忙しい時期なのに、またまた、新しい仕事請け負っちゃうんだから。やらされる部員の身になってみろよ!って声が、僕自身の中でも響いている。でもね、だめなんだな、これが。なんか新しいこと提案されると、つい乗っちゃうんだよ。しかも、人がお手上げでこっちに回ってきたとなると、もう、ダメ!よっしゃー、やってやろうじゃないの!!って奮い立ってしまうのね。

 今回は、ふるさとCM大賞の話。ほら、テレビでやってるてしょ、県内の各市町村のCMビデオ。お婆ちゃんが空飛んだり、少女が文翔館で佇んでいたり、ってあれだよ。ったて山形県以外の人はわからないよね。要するに県内各市町村のCMビデオクリップコンペだよ。

 もう何年やってるのかなあ、そろそろネタ切れ、油切れの状態みたいなんだな、市や町の担当者も。もう、ダメ!堪忍して!って投げ出したいところなんだけど、なに!おらほの町、出ねってか!ってあっちゃこっちゃから責められるから、止めるわけにもいかない。どうするどうする?

 どっか代打を買って出てくれるとこはないか?おお!そうだ!高校があんでねえか!高校生にやらせりゃいいじゃん!どうせ、やつら暇してんだし。テレビって言うたら、喜ぶべ!って誰が考えたかって言うと、置賜じゃあ、高畠町だったんだ。そう、去年、高畠町は高畠高校に制作を全面依頼して、これがどうやらうまく行ったみたいなんだな。どこまでうまく行ったのか、それは知らない。要するに町、高校もそこそこメンツが立ったってことなんだろう。

 じゃあ、うちだって、おいおい二番煎じかよ!ということで、今年は置農地元、川西町とお隣南陽市が、高校に制作依頼したってことなんだ。はっきり言って、丸投げ!しかも、予算はゼロ!全くのなんもなし!!こんなのありか?そんなの、おら知らね!って突っ返しまえばいいんだ。こちとら忙しいんだ!学園祭あるし、子どもミュージカル連続公演あるし、県大会あるし!やってられっか、そんなもん!って頭の片一方でけつまくりつつ、片方じゃ、なんか、面白れえんじゃねえか!って、ほらほら、またまた悪い虫だよ。

 で、やっぱり、引き受けちまったってことなんだ。あーあ!済まん!部員諸君。撮影は学園祭の最終日と翌日。たはっ、なんて日程だい!でも、仕方ないんだ、それ以外に取りようがない。しかも、明け方に撮影したい、なんて、もう、どこまでも身勝手なんだ。それに、準備のために、めちゃめちゃかぶり物をつくるらなくちゃなんない。歌も、ダンスも創作!明日、中間試験が終わったら、早速仕事にかかってもらおう。

 でもな、仮に体の良い丸投げだとしてもだ、置農なら、演劇部なら、なんとかしてくれるでしょ、って期待されちゃあ、引き受けないわけにいかんでしょ。しかも、テレビCMだよ。面白れーじゃない。上位に入ると、週に一度とか、二度とかともかく一年通して何度も流れるんだ。なっ、君たちの姿が一年通して液晶画面を彩るってことなんだ。よっしゃー!やってやろうじゃないの!とんでもない奴、創ってやろうじゃないの!そう、その心意気なんだよ。そのやけっぱちが大切なんだ。堂々と勝負、買って出てやろうじゃないの!ねっ、その気になっただろ。これ、やり通せば、また、きっといいいことあるさ。

 そう、やけっぱちが、道を開く。うーむ、新しい格言が一つできた。

 

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置農演劇部プラザ演劇祭公演ポスター完成!

2008-10-06 23:33:37 | 演劇

 置農演劇部プラザ演劇祭公演『Let's Dance 1946』のポスターが完成した。かなり、嬉しい!ちょっとも、自慢!だって、昨日、貴重な休日(夜7時前に家にいたなんて、しばらくなかったことだもの)の夜を使って仕上げたものだもの。それも、3時間だぜ!

 中心になる写真は決まっていた。公演のダンスシーン、これは絶対使いたい!かっこいいんだもの。フレアースカートを翻して踊る少女たち。今回の芝居はこのシーンが作りたくて書いたような芝居だからって、そりゃちと大袈裟だけど、でも、かなり気に入っている写真には違いない。

 問題は、それが横長だってことだ。ポスター・ちらしは、やっぱり縦長で行きたい。となると、写真をはめ込んだ下三分の一をなんとか埋めなくちゃならない。さて、どうするか?

 劇の内容から、星条旗の画像を入れて、その上に日時・会場その他の情報を入れたい、って考えた。問題は、星条旗の画像をどう取り込むかだ。いろんなページを当たって、著作権の問題が発生しない画像を取り込むことができた。後は、フォトショップで画像のコントラストとかを調整し、効果的な文字を入れてできあがり。

 こう書くと簡単なんだよ。なんでもそうだけど、創作ってできたものは、すでに前からあったように感じるものなんだ。でも、それを生み出す時は大変な、ってほどでもないか、苦労しているってわけなんだ。で、その作品を今日、印刷屋に回したので、一足早く、このページでお披露目してしまおう。Photo どうですか?なんか、アメリカングラフィティって感じしない?もっとも芝居の方は、もっと深刻なんだけどね。でも、いい芝居なのは間違いなし、11月12日、ぜひ、待ってるから、来てください。無料です。

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菜の花座、装置完成!

2008-10-05 19:17:20 | 演劇

 菜の花座文翔館公演『雲雀、はばたきて』の装置が完成した。今回は、センター舞台、つまり客席の中央に舞台を設置するので、装置はそんなに置けない。だって、客席から役者が見えなくなってしまうものね。だから、装置と言っても、上手、下手にちょっとした壁と扉を作るだけだった。って書くと簡単そうだが、これがねー!!なんせ、センター舞台でしょ、もうすぐそこにお客さんがいるわけだよ、ちゃちな扉作ってるわけにいかないんだ。それと、裏側ってものがないわけだから、装置は自分で立つように作らなくちゃならない。ね、結構大変なんだ。

 さらに、大変だったのは、センター舞台なんてものを作っちまったせいで出てきた、あれやこれやなんだ。まず、客席が舞台で寸断されちまってるから、舞台奥の客席に行くための通路を確保せにゃならん。これは階段でいったん舞台に上がり、さらに、階段で客席に降りる形にした。これのために、上下に階段が2セット、つまり、4個。それから、舞台袖から楽屋までの通路。これがなかなかやっかいで、ちょっと、ここで説明するのは難しい。まず、本番当日来てもらって感じ取ってもらおうか。今、言えるのは、その際、舞台袖にすでにある時代ものの手すりを乗り越えるなんてとんでもないことを考えてしまったので、そのための階段2個と渡り板のセットが上下に2セット。ともかく、国の重要文化財だからね、絶対傷を付けてはならない。そういうぎりぎり限定された条件の中で、やりたい放題をしようってわけだから、手間暇かかったわけだ。

 なーんて、偉そうに言ってるけど、今回は、僕はまったく装置作りにはタッチしていない。すべては、装置担当のオカダと舞台監督のマキコのコンビが仕上げた。ほとんどまるまる2ヶ月!土日はすべて玉庭のふるさとセンター(ここが、菜の花座の装置制作場所)に通いつめて完成させてくれた。しかも、オカダの几帳面さが随所に見て取れる会心の装置群だ。こういうきまじめな職人を抱えているってことが、菜の花座の大きな強みなんだよな。

 さあ、この仕組み見るだけども、価値はある。10月12日(土)、山形市文翔館議場ホールでの公演だ。入場券は残り僅少!ほんとか?お早めに!お早めに!!

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置農演劇部にオフはない!

2008-10-05 08:46:14 | 演劇

 地区大会終わって、県大会まで約2ヶ月。ちょっとはホットしたいところだ。が、ここでのんびりできないのが、置農演劇部なんだ。まずは、10月18日、19日の学園祭がある。これは模擬店の並ぶ中庭でダンスを披露するってだけのことだけど、問題は、一年生がほとんどレパートリーをマスターしていない、ってこと。仕方ないよ、今年の一年は。入部したその日から全国大会仕様だったから。発声や演技の基本もろくろく仕込まれちゃいないんだ。もちろんダンスなんて教わる暇もなかった。置農演劇部のダンスレパートリーも毎年1曲ずつ増えていって、今じゃ多分10曲近くなってるんじゃないか?これをすべてわずか数日の稽古で覚える。うーん、過酷だ。

 でも、このくらいならまっ、たいしたことはない。学園祭が終わると、その一週間後から子どもミュージカル『合い言葉は?もったいない!』の連続5回公演が始まる。地区内の小学校やら保育園の先生やらが対象だ。これも、春に上演したものをそのままもってくれば楽なんだけど、それじゃやっぱり面白くない。何より、一年生がキャストから外れてるから、これは何とかしたい、ってことは、台本を書き直して新しいキャラクターを作って出すってことだ。この稽古もしなくちゃならない。増えたキャラクターのかぶり物や衣装も作らなくちゃならない。ね、忙しいでしょ。

 さらに、その上に、町からふるさとCM大賞の作品作り丸投げされちゃったから。これもなんとかせにゃならない。今のところ考えているのは、おっとっと!これは企業秘密だ。そう、お隣の南陽高校も市から丸投げされたようだから。まあ、演劇部総出演で行こうとは思っている。 

 で、県大会の稽古もその間継続せにゃならない。おっと、忘れてた。11月12日にはプラザ演劇祭出演てのもあったんだ。どうですか?この超過密スケジュール!まあ、置農演劇部だから、乗り切れるってことだね。

 こんなに忙しくっていいのか?って非難も聞こえてきそうだが、僕としは、この超多忙に追いまくられて生徒たちは成長していくんだと思っている。この程度の負荷にゃ、高校生弱音を吐かないし、立派に克服してくれるもんだ。高校生の力ってほんとに凄いものなんだ。いつも言ってることだけど、大人が、自分に合わせて生徒たちの能力を過小評価しているだけのことなんだ。

 高校生はもっとできる!人間はまだまだやれる!僕だって、あなただって!!

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馬子にも衣装

2008-10-03 23:10:33 | 演劇

 衣装が届いた。東京の貸し衣装屋さんに注文してあったもので、男優陣のものと、劇中劇に使うものが中心だ。そう、人形の家の衣装だよ。1世紀前のヨーロッパブルジョア階級の洋服ってことかな。さっそく、段ボールを開けて試着してみる。みんな照れながらも嬉しくてたまらないのが見え見えだ。そうだよな、巫女さんの衣装着たり、陣羽織羽織ったり、まるで結婚式みたいなドレス着たりだもの、嬉しくないわけがない。女形役の役者なんて、3着だから!3着!!役者風の着物、巫女さんの赤い袴、それに人形の家のトルヴァルの洋服。とっかえひっかえ着替えを楽しんで、小一時間は遊んでいたね。

 それに引き替え、着物に袴で最後まで通す何人かは、ちょっと羨ましげに着付けを手伝っていた。着物に袴姿だって十分かっこいいのに。やはり、変身願望が役者の本質だから、普段着られないような衣装着られるってことは、有頂天になるくらい嬉しいことなんだと思う。

 それにしても不思議なのは、衣装を着ると演技がなんかそれらしくなってくるってことだ。これがまさしく、馬子にも衣装ってやつなんだろうね。まず、姿勢が変わるから。視線の向きも当然変化してくる。顔立ちまで変わってくるって、どういうことなんだ?そうそうせりふ回しもそれっぽくなってくる。

 思うに、それまで自分の役柄として十分想像できなかった部分が、衣装を着てみたことで、視覚化できて、何か本質的な部分をつかむからなんだろうね。ということは、外観と内面はたぶんにシンクロしているってことだ、言うまでもないことだが。もちろん、見る側の意識もある。ジーパンにティーシャツ姿じゃ、どんなに上手く演じても、ノーラには見えないものね。

 同じことは照明でも言える。舞台で稽古していていも、作業灯のべたあかりじゃ芝居に見えないのに、色付けたとたんに、舞台はそれらしくなる。役者たちも台本の世界に入り込んでしまう。日常から演技空間への飛翔。メイクにしてもそう!装置にしても同じ!こうやって、日常飛び越える仕組みを様々に仕込みつつ、舞台は異次元の世界として立ち上がってくるってことなんだ。

 さあ、衣装もそろった。残るは、役者がはばたくばかりだ。雲雀、はばたいて!いよいよ、一週間後に迫りました。

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